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36位
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46位
斬新なのか、本来なのか、躍動感ある11講
2008-11-23
34人中 25 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書では、初等から高等教育まで、これまでの主流な教育論とは異質なものを軸とし、現在の教育の課題やその伏流を俯瞰し、反省もし、提言も行っている。教育制度は、惰性の強い制度であり、連続性を立ち切ることはあり得ないこと、教育論は著者の論も含め、過激になる傾向であること、教育改革の主体は現場の先生方であることを前提に、論を展開する。「昨年に比べ今年は、教育についての議論が活発ではなくなったので、祭りのあとの間が抜けた物売りの様である」とは本人の弁であるが、気がついたら、どんどんと通行人を引き止め、ぐいぐいと引き込ませてしまう迫力である。キャンパスでは、いかに知性が起動し始めるか、全国の大学で強いられる「評価」に携わった経験からの含蓄のあるメッセージ、子どもたちにとってよい教員の姿は多彩で画一ではないこと、現在の子どもたちの奇妙な共通性、子どもたちは葛藤することで成熟すること、最後には「宗教教育は可能か」という問いにもチャレンジしている、ダイナミックな11講である。現場の先生方、教育改革に携わる方に限らず、大学生までを含めた子どもたちと関わるすべての方が一読されますように
自分の問題として教育を考える事を気づかせてくれた良書
2008-12-10
26人中 21 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
書店の店員さんの手書きポップに惹かれて買ってしまいましたが、大当たりでした。 いわゆる成績を上げる為のHOW TO本ではありません。また、「こんな日本の教育に誰がした」的な責任を他に転嫁し糾弾する類の本でもありません。教育とは、学ぶ、教えるとはどういう事かを真剣に深く考え、それをわかりやすい文章で伝えてくれる本です。 教育の現場で起きている問題は単純なソリューションで解決できるものではなく、社会、家庭、行政にまたがったいくつもの構造的な問題に起因している事が良くわかりました。 新聞やテレビや日常の会話でも、ともすればみんなが他責にしたがる教育の問題ですが、この本を読んで自責としてとらえべきだと思いました。なおかつ、教育の問題についてはイージーなソリューションは存在しないという事を理解した上で、現場の先生達のモチベーションを上げる事を真剣に考えるべきだと強く感じました。 深く考えずに安易に日本の教育(さらに言うと社会全体)に「グローバリズム(グローバル資本主義)」を導入してしまった事に対する批判は、「暴走する資本主義」(ロバート・ライシュ著)と通じるものがあると思います。 読んでいて目からウロコが何枚も落ちました。知的刺激を受ける良書だと思います。
大学院での講義録がもとになっています
2008-12-06
22人中 11 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
まえがきで、大学院の授業の講義録がもとになっていると知り、ちょっと嫌な予感がしたのですが、それは半分当たっていました。 著者の基本的活動領域は「大学」なので、「大学教育」に関わる内容が多くを占めてしまうのではないか、という危惧は当たりです。 著者の素直で正直なところは、教育論を語る上での自戒の言葉・・・「私たちはこと教育に関しては、自説の誤りの責任を取るリスクを取らずに、言いたい放題に言うことができる。」・・・を冒頭で掲げているところです。 また、責任を「だれか」に押しつけるのではなく、「国民全体」が負うべきもの、と明確な正論をとっています。 好感はもてるのですが、やはり「教育論」は「教育論」でした。 読者としてお薦めできるのは、大学生です。 第1講 教育論の落とし穴 第2講 教育はビジネスではない 第3講 キャンパスとメンター 第4講 「学位工場」とアクレデイテーション 第5講 コミュニケーションの教育 第6講 葛藤させる人 第7講 踊れ、踊り続けよ 第8講 「いじめ」の構造 第9講 反キャリア教育論 第10講 国語教育はどうあるべきか 第11講 宗教教育は可能か
冷や水を浴びせつつ希望を育む
2008-12-15
16人中 11 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書の読者は大きく二手に分かれると思われる。つまり、「内田樹の本」を買った人と、「教育論の本」を買った人である。 前者の読者には特に言うべき言葉はない。最近の著者の関心事である「教育」について語られるその議論は、きっと楽しく読み進められるに違いない。 問題は、特に「内田樹」という名前に関心があったりその著書を愛読したりしていたわけではなく、「教育」問題に関心があって何となくこの本を手に取ってみた、といった方である。評者としては、そうした方々の読み方や感想に興味が向く。 一刀両断に分かりやすい教育談義がどれほど有害無益であるかということが分かりやすく書いてあるこの本は、これまでアツく声高に教育について語ってきた人の頭を冷やし、絶望感にさいなまれていた人に希望と勇気とを与えるのではないか、と思うのだが。
またか・・・
2009-02-04
40人中 11 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ウチダ先生のトンデモ講義録第2弾。 (…という簡にして要を得た1行レビューを書いたら、掲載してくれなかったので加筆) 相変わらず、不見識と論理の飛躍やすり替えに満ち溢れた、「これを講義というか普通…?」と言いたくなるほどの放言記録集です。 取材費ほぼ0円で製作した本が1600円で売れるんだから、著者も出版社も笑いが止まりませんね。 偉そうに教育論を説く前に、そもそも著者の教育者としての実力や自覚の程はどないやねん、という議論があっていいと思います。こんなコウギをたれ流しているようではね。 まぁ大学にとっては、客寄せパンダとしての役割が大きいのでしょうけど・・・。