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カスタマーレビュー数:13
ランキングには入っていません
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自分で調べ、自分で考えることの大切さを教えてくれる本
2005-12-06
137人中 117 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ちょっと前に流行り、未だにくすぶっている「ムーンホークス説(人類が月に行ったのはでっちあげだったという説)」のトンデモさを科学的に検証するとともに、自分で調べ、自分で考えることの大切さを説いた、「と学会」のレポート。ムーンホークス説のトンデモさを分かりやすく解説するだけでなく、まともな宇宙開発史や基礎知識もまとめられており、大変ためになる本。 1章を「人類の月面着陸は無かったろう論(副島隆彦 著)」の検証に当てている。この「たろ論」はいわゆる一般的に愛嬌のある愛すべきトンデモと違って、ただの誹謗中傷のたぐいであり、「トンデモ大賞」を与えるのは良いが、本来「と学会」がそれほど熱心に取り上げる価値のある本ではない。いわば「悪いトンデモ」と言って良いだろう。「と学会」が取り上げてこのように本にしたのは、「と学会」が副島氏に名指しで中傷(挑戦?)されたことと、ムーンホークス説がマスコミなどで肯定的に取り上げられ、あまりにもたくさんの人が信じてしまったことによるのだろう。もちろん、「たろ論」のみならず、ムーンホークス説のトンデモさが徹底的に示されている。ぜひ多くの人に読んで欲しい。 「まえがき」や「あとがき」にも書かれているが、いつもの「と学会」の本よりも、自分で調べること、考えることの大切さを読者に訴えるものになっている。トンデモを簡単に信じる人が増えてしまっていることに対する、「と学会」からの警鐘であろう。 自分のやりたいことや夢(たとえばロケットを月に送りたいとか!)をかなえたいのなら、正しい知識と考えが必要であり、それを努力して手に入れれば夢をかなえることが出来る。それが出来ない人間は悪いトンデモになって他人の夢を否定することしか出来ない。それを教えてくれる。 文句なしにオススメ。
「知識人」の知識や思考を安易に受け取ることに警鐘を促す本
2006-02-18
67人中 46 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書は表題から推測されるように副島隆彦著『人類の月面着陸は無かったろう論』に対する反駁を主な内容としています。私が本書を貴重だと思うのは、論壇の知識人には問題がある人が居る、ということを端的に示しているからです。 社会科学の分野は、一般に自然科学に比べて検証の作業が難しいため、白黒をつけることが困難です。ですから、資本主義が高度に発達した後に社会主義社会が到来するという思想が、ソ連の崩壊まで一定の地位を占めていたり、例えば立花隆著『ロッキード裁判批判を斬る』でその法律論を叩きのめされた小室直樹が、平気で憲法に関する本を書いてしまう、などということが起こりえます。 そのような中で、本書は真偽の判明が比較的容易な自然科学で「知識人」が「検証」される珍しい機会だと思います。 『知の欺瞞』(岩波書店)で紹介されているソーカル事件は、自然科学者が「社会科学」のフィールドに出向いてその欺瞞を暴いたものですが、本書では自然科学の分野に挑戦したある(社会科学系)知識人の学問が、いかに欺瞞に満ちているかを示しています。
思考停止への警告
2006-11-26
55人中 46 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「と学会」の本は多く読んでいますが、内容にある程度当たり外れがある気がします。しかしこの本は、間違いなく「当たり」であろうと感じています。 内容は、2004年に刊行された「人類の月面着陸は無かったろう論」への反駁を、他の一般的な説と合わせて検証・論述するといった形式のものですが、それ以上に同会会長の山本弘氏がまえがきで、「考えようとしないことがいかに危険であるか」という事を述べられたのが、相当印象に残りました。「アポロ陰謀説(実の所、JAXAのページを見るまでは私も疑っていた時があったのですが)を題材にして、いかに『調べ、考えようとする事』が大事かと言うことを、教えてくれた本」だと私はとらえました。 それにしても、第5章の「たろ論」記述とその指摘には、本当に笑える所が多かったです。これも思考停止していたら、私も何となく信じてしまった可能性がありますが…(汗) また、あとがきにおける宇宙開発先駆者に関する記述も、しみじみと感じさせられる所があったと思います。
あまり面白くなかった
2006-01-18
74人中 35 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
自分の知らないことを調べようとしない、考えずにすぐ信じてしまうことを問題としていますが、その結論は私にはちょっと物足りませんでした。 「無かったろう論」の作者のように、陰謀史観を持つ知識人に秘められている権力志向や、自分の妄想体系を現実世界から防衛するための心理プロセスについて、深く取り上げて欲しかったところです。 彼らのような人間は、真実を知りたいなんて本心では全然思ってません。自分の信じたいものを再確認したいだけです。 つまり、彼らなりに調査を重ねて考え尽くした結論が、自分自身の頭にいつの間にか埋蔵されてしまった偏見や願望の単なる焼き直しに過ぎなかったりするわけです・・・。 そんな堂々巡りから逃れることこそが重要だと思います。 それにしても、この本は2章〜4章が対談形式になっており、紙の使い方ももったいないし、もう少し簡潔にまとまらなかったものでしょうか。 ・・・せめて"(笑)"という表記は今度から使わないでもらいたい。
自分の頭で考える
2006-06-10
41人中 33 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
アポロ11号は月に行っていないと主張するムーンホークス説に対する反論の本である。実際の月と普段イメージしている月の違いなど非常にためになる。私の大好きなと学会の本だが、まえがきにもあるように自分の頭で考えることがいかに大事か、思考停止がいかに危険であるかをいつにもまして強調している。あまりにもムーンホークス説を信じる人が続出したので危機感を覚えたのだろうか。人間は考えるという素晴らしい力を持った生き物である。それに誇りを持つべきである。思考停止はとても恐ろしいことだ。簡単に権力に操られてしまうだろう。その事を痛感する。もちろんこの本自体も鵜呑みにするべきではない。ちゃんと自分で詳しく調べながらこの本を読むのがベストだ。