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カスタマーレビュー数:6
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アメリカ側からの視点
2004-08-21
15人中 12 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
当時の戦争で結果的に占領されたとはいえ、それまでの島嶼攻防戦ではなかった多くの損害を米側に与えた戦闘として有名な硫黄島戦。<br>本書は著者からも判るように米側の記録を中心にその戦闘を記したものである。このため、戦闘員の描写もほとんど米兵のものに限られている。<p>しかし一方で、エキセントリックな表現がなく、その米側による攻撃の記述を見ると、日本側の被害への想像をかきたてられる。<p>文中にある双方の損害に関する記述を見ると、損害は米側が多かったかもしれないが、戦死者の数としては日本側の方が多い。そしてまだその多くの遺骨が収集されずにいる現状を考えると戦って亡くなった方々の無念を考えてしまう。
最後の砦「硫黄島」
2006-12-06
8人中 6 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
サイパン、グアム等、マリアナ諸島の日本軍が苦闘の末、占領され、それを足場にサイパンから本土へのB−29による空襲が始まりました。 <br />マリアナ諸島から飛来するB−29には、援護する戦闘機が航続距離の関係で付けられず、また、撃破されたされた機体がサイパンの基地までたどりつけず、洋上不時着による乗員救出は専ら潜水艦に委ねていましたが、そこで米軍が目をつけたのが「硫黄島」でした(もちろん本土侵攻の足場作りでもあり、日本側としては本土を初めて侵攻された場所)。硫黄島は戦闘機が本土へ援護する場合の航続距離到達可能地点であり、被害が増大しつつあったB−29援護にうってつけの場所でありました。 <br />本書は、その「硫黄島」で行われた戦闘の詳細録であり、この島での死闘が描かれています。本土防衛に命をかけた男達の最後に涙しました。
争いのない世界を・・・
2002-02-07
31人中 21 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
太平洋戦争中、日本軍の損害をアメリカ軍が上回った唯一の戦場=硫黄島。<br>日本軍が造った緻密な地下基地を、甚大な損害を出しつつも攻め進んでいく様子がリアルな描写で書かれています。現実の戦争とは、こうも悲惨なものなのか・・・。体験のない私にも、その場面場面が手に取るように見えてきました。<p>二度と戦争をしてはいけない。争いのない、平和な地球になるように祈らずにはいられなくなる一冊です。
硫黄島の戦いをめぐる克明で詳細な記録
2008-11-08
1人中 1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「3月18日、硫黄島を確保した。27日間の地獄ののちに」。 <br /> <br />米国の記者が取材を重ねて書いた本の日本語訳。硫黄島の戦いに関する本は、日本でもたくさん出版されている。しかし、それらの多くは攻撃側である米軍側についてはあまり詳しくないものが多い。よって、米国で出版されたものを和訳した本書は一読の価値がある。 <br /> <br />「しかし千田貞季将軍の大ニ混成旅団もひどい損害を受けていた。関東平野一円から集まった兵隊で、九州の師団にはやや見劣りするとしても、太平洋戦争域で最高の奮闘ぶりを見せた」。 <br /> <br />日本側の関係者ついても詳しく取材してあり、日本軍守備隊に関する記述はかなり多い。栗林中将の書いた手紙も多く引用されている。交戦場面については、米国側からの記述が中心だが、戦場の状況というものは攻撃側から見る方がわかりやすい面があり、これはこれで受け入れたい。 <br /> <br />「海兵隊というのは驚くべき人間の集団だ。彼らは見ただけでぞっとする傷を負って病院にやってくるが、言う事は誰も同じように"早く前線に戻りたい"だ」。 <br /> <br />全体的に、通信社の記者らしい客観的で詳細な描写力で、両軍の様子が克明に浮かび上がってくる。非常に質の高いドキュメンタリーである。また、それだけに重い。 <br /> <br />読み終えて、日本人のひとりとして、はっきりいえることがひとつだけある。硫黄島の守備隊は本当によく戦った、と。
戦争はダメ
2003-08-03
41人中 17 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
太平洋戦争でアメリカ軍が日本軍以上の死傷者を出した唯一の戦場だど書いてあったので、日本軍がどんな戦い方をしたのか知りたくて読む気になった。<br>アメリカ人が書いたドキュメント小説だが、どちらにも偏らず冷静な目で事実を書き表している。訳者の文章もうまく戦場の様子が目の前に浮かんできた。<p>読み進む内に、日本軍がどんな戦い方をしたかなんてどうでもよくなった。<br>何でこんなにまでして、人が殺しあわなければいけなかったのか、膨大な費用と労力をこんなことに費やす以外方法はなかったのだろうか。<br>絶対にこんな悲惨なことは繰り返してはならないと強く感じた。