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鋼の錬金術師 (15) (ガンガンコミックス (0692))詳細情報とランキング

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鋼の錬金術師 (15) (ガンガンコミックス (0692))

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鋼の錬金術師 (15) (ガンガンコミックス (0692))

荒川 弘
お勧め度:ユーザ評価は5.0点です カスタマーレビュー数:47

販売価格:420円
中古価格:1円
定価:420円
発売:スクウェア・エニックス
発売日:
出版日:2006-11-22
種別:# アマゾンの詳細ページを開きます

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鋼の錬金術師 (15) (ガンガンコミックス (0692))のユーザレビュー

評価:ユーザ評価は5.0点です 「マンガ」が「漫画」を超え、芸術になった時 2008-12-13

13人中 12 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

芸術性の高いマンガというものは、他に幾らでも存在する。だが、架空の戦争を題材として、限界状況の人間の内面をこれほど深く、リアルに表現した作家はこれまで存在しなかった。 <br />BANANA FISHやファイヴスター・ストーリーズなど、戦争を題材にした優れた漫画作品は過去にも今にもあるが、作中の登場人物の想いに対して、あくまで創作上の共感以上のものは抱けない。しかし、この作品で切々と語られる哀しい人間模様は、我々の祖父世代が太平洋戦争で抱いたに違いない「戦争の不条理」をこの胸に呼び起こすかのような真に迫る力を持っている。名もない老人の、「恨みます」という一言が、あまりにも重い。 <br />義務と理想の狭間で苦悩する焔の錬金術師の、優しさゆえに心が壊れていく豪腕の錬金術師の、そして彼らの対極の場所から最も人間の本質を突く紅蓮の錬金術師の言葉の一つ一つが、今を生きる我々に「世界の正義とは誰が判断するのか」と「人間の尊厳と命の価値とは誰が決めるのか」という極めて哲学的で難しい問いを投げかけてくる。

評価:ユーザ評価は5.0点です ハガレンは色々考えさせられます・・・ 2008-06-13

26人中 23 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

自分は今高1ですが、ハガレンは多くの同世代に読んで欲しい漫画です。やっぱり漫画というと、J誌漫画のような娯楽性を優先しがちですが。この15巻ではイシュヴァール殲滅戦のエピソードが全話を通して綴られています。ミリタリー映画等よく見る自分にとっては、映画で見慣れた凄惨なシーンに、今まで慣れ親しんできたキャラクターたちが投入されているのに衝撃を受けました。大佐は゛化け物゛と呼ばれイシュヴァール人を殺戮し、ヒューズ中佐(大尉)はライフルを手に突撃し仲間の死を目撃する。しかし彼らの泥にまみれた戦いがあったからこそ今の平和があり、これからも戦い続けなくてはならないと16巻で語る中尉。そして国を変えると決意する大佐。平和ってなんだろうと否が応にも考えてしまう内容でした。自分たちの祖父以前の人間が血にまみれて戦場を駆けたからこそ、今の日本の平和がある。次世代の人間にはその平和を引き継いでいく義務がある。単純だけどとても大切なこと。だからこの平和を脅かそうなんて馬鹿なことを考えてはいけない。そう考えると、自分もこの国の平和を維持する為なら、我が身を惜しまず日本の礎になろうという気さえしてきます。ハガレンはスカーというテロリストを通して、今の国際情勢にだって疑問を投げかけています。なぜ今米国でテロが起こるのか。東欧の人たちがテロ活動に走るのはなぜ?欧米の人間にも非はあるだろう、両者共々恨みあい、正義に染まった大義名分を掲げているのかもしれない、ただ誰かが我慢すれば、少しは分かり合えるようになるのでは?「堪えねばならんのだよ」イシュヴァール人の師父がスカーに言っていました。憎しみの連鎖は誰かが断たねばならないと。いつの日か、国同士が議論だけで全て解決できる日が来るといいですよね。若人がこんなこと書く資格なんて無いのかもしれませんがね。まあ暇だから考えるんでしょう(笑)。

評価:ユーザ評価は5.0点です 見事。 2006-11-24

25人中 22 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

イシュヴァール殲滅戦という名の『戦争』。 <br /> <br />常に世の何処かに在り続け、世の何処かで溢れている一つの『テーマ』。 <br />重く、深く、単純でいて、故に何処までも難しい。 <br /> <br />この題材をよくもまぁ単行本1冊のスパンで。 <br />さらには各人の感情、正義、主張の在り方に伏線の回収etc,etc。 <br />全てこなしつつ本当によくもまぁ単行本1冊のスパンで纏め上げたものです。 <br /> <br />それでいて決して中身は薄くなっていない。 <br />しっかりと感動させられて、しっかりと考えさせられます。 <br /> <br />そして本編の重さに比例するかのようにオマケ漫画がカルい。 <br />いー感じに力が抜けます。 <br /> <br />「敢えて言おう―――尻である、と」 <br />バカです。 <br /> <br />話の構成、物語の流れ。見事、としか言い様がありません。 <br />改めて荒川さんの話創りの上手さに感嘆させられた巻でした。

評価:ユーザ評価は5.0点です 憔悴した瞳が語る戦火 2006-11-30

42人中 36 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

今回は単行本1冊を使い、イシュヴァール内乱を描いています。 <br />作者自身が戦時中に前線を体験した方々に取材を行い、 <br />それらを参考に描いたのものであるとコメントされており、 <br />いつにも増して「重い」エピソードが綴られております。 <br /> <br />登場するのはロイを始め、馴染みの深い軍部の皆ですが、 <br />この巻における彼らは私達読者やエルリック兄弟が知らない、 <br />「軍人」としての姿を見せています。 <br /> <br />「国家の軍事兵器」として戦いを強いられた錬金術師。 <br />人を殺してしまう軍医と、人を助け続ける医者夫婦。 <br /> <br />アメストリスとイシュヴァラという民族間の紛争を背景に、 <br />悲しみと憎しみの連鎖が引き起こされる「戦争」の現実が <br />彼らの姿を通して伝わってきます。 <br />いつも読者やエルリック兄弟に笑顔を向けていた <br />ロイやホークアイの憔悴しきった瞳が彼らの現実を表しており、 <br />初めてその瞳を見た瞬間衝撃が走りました。 <br /> <br />また、思惑は違えど前線で術を使う錬金術師の姿がとても悲しく、 <br />改めてエドワードが背負った「国家錬金術師」の地位が <br />どれだけ重いものなのかも再認識しました。 <br /> <br />この作品はフィクションの世界の出来事ですが、 <br />今もどこかで同じように戦争が続いている国があると言うことを <br />再認識する事が出来る作品です。

評価:ユーザ評価は5.0点です 少年マンガの挑戦ともいえる巻 2007-08-21

21人中 18 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

少年マンガのレベルでどこまで戦争を表現できるかを挑戦した巻と言えますね。 <br />荒川氏はこの巻を書き上げる際に多くの戦争体験者から話を聞いたそうです。 <br />しかし、それでもその話をどれだけマンガに書き込めたかは疑問です。少年マンガという点から、制限も多いはずです。ただその限界に挑戦していると感じました。 <br /> <br />戦争は私も体験していないし、どこか「臭いものに蓋」の感覚で見ないようにしている人が、今の大人には多いと感じます。子供も読めるマンガでそれを表現しようとした荒川氏には頭が下がります。 <br /> <br />作品としても名台詞が多いです。 <br />キンブリーの「目を背けるな」の台詞。ただの悪役の台詞ではなく、考えさせれるものです。 <br />これは戦争がない時代でも、例えば私たちは生き物を殺して生きている。しかしと殺場を見ることすらしない。目を背けない努力を大人すら今は怠っていると感じます。そういう意味ではこのキンブリーというキャラは「まともな人間」です。 <br /> <br />キングブラッドレイの「神」についてのくだりも印象的です。 <br /> <br />ノックスの「医者なのになんで人を殺しているんだ」や「おっさんは子供が殺し合うところは見たくない」。彼の人間味あふれる葛藤と苦悩、そして家族への想いはイシュバールの悲惨さを最もよく表現しているとすら感じます。 <br /> <br />そしてマスタングの「理想を語れ」 <br />青臭いかもしれませんが私も凹んでもなお、理想を語れる大人でありたいです。 <br />