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カスタマーレビュー数:31
販売価格:510円
中古価格:170円
定価:510円
発売:白泉社
発売日:2008-11-28
出版日:2008-11-28
種別:コミック
ランキングには入っていません
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才能を持つことの厳しさ
2008-11-28
32人中 24 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
作者の前作「ハチミツとクローバー」でも描かれていた、才能を持っている者が抱えている苦しみ・・・が見事に描かれた第2巻。 自分の生き方に迷っている人は、この本を読むといいかもしれない。 逃げずに、自分に与えられた才能に忠実に生きていくとはどういうことか、本当に真剣に描かれているから。 不器用で、うまく生きられなくて必死に自分で自分を守らないといけない人間の真剣な吐息が伝わってくる作品です。 具体的にいいますと、この巻にある、「Chapter.13 神様の子供 その3」の中に、「彼が僕に訊いたように、僕も誰かに訊ねることができる日が来るとしたら」という台詞。 これは作者である羽海野チカさんの心の叫びなんじゃないかと思いました。 羽海野さんとよしながふみさんの対談の中で、「初対面なのに色々と訊いちゃって」という話題があって、羽海野さんはよしながさんに、プロの漫画家にしかわからない色々なことを訊ねてしまったんだそうです。 そういう経験が反映されているからでしょう、才能を持っている者の孤独がものすごくリアルに描かれていて、読んでいて胸が苦しくなりました。
男性将棋ファンにもお勧めできます。
2009-01-07
25人中 21 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
中学生でプロの将棋棋士となった主人公の苦悩を、優しく描いた作品。 生い立ちの不幸さ、それにも増して勝負に生きる人々の本音、将棋に対する複雑な思いがしっかりと描かれている。 時折厳しい、でもやさしい描写が嫌な気持ちにさせません。表紙が少女マンガを連想させますが、話の筋も逃げていないので、意外に引き締まった印象を受けます。 味わい深くて、私は「ハチワンダイバー」より好きです。 私は男性で、普段はマンガなど読まないのですが、これは久々に注目のマンガです。 将棋の好きな男性諸君にも、お勧めできます。 まだ読んでいらっしゃらない方はこの2巻から読んではいかがでしょうか。 先崎八段のコラムつきです。
零がほかの人たちと心を通わせていく姿に、胸が熱くなります
2008-11-29
34人中 21 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
中学生でプロの棋士になり、自分が進む道を将棋の世界に決めた高校生、桐山零(きりやま れい)。孤独な寂しさを抱え、心に傷を負った彼が、あかり、ひなた、モモの三姉妹と出会い、あたたかな人間味に触れていくなかで、何かを取り戻してゆく物語。プロの棋士として様々なプレッシャーにさらされ、色々と迷いながらも、主人公の零がほかの人たちと心を通わせ、何か大事なものを得ていく姿が、とてもいいです。胸が熱くなります。 第2巻では、ヒナちゃんの好きな中学生、高橋勇介君との会話の場面と、テレビ画面から親友の(?)零に向ってほえる二階堂晴信の姿に、ぐっときちゃったな。なかでも、「自分を大切にしてくれっっ 桐山っっ」とゼッキョーする二階堂に対してぶちキレる零の姿、それを見ていたヒナちゃんが、「れいちゃんのでっかい声 初めて聞いた」「なんか楽しいね」と言うシーンがとてもよくて、ほろりとさせられました。 ところどころに挟まれた【先崎学のライオン将棋コラム】も興味深く、毎度、楽しく読ませてもらっています。 『March comes in like a lion』と英訳されている『3月のライオン』。次の第3巻の発売が待ち遠しいっす。
ナイフのような少年と彼を取り巻く多彩なキャラクターたち
2008-12-12
18人中 15 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
実は初めて作者の作品を読んだが、1巻2巻と一気に読めた。 ほのぼのとした空気と鋭い空気が絶妙に入り混じっていて、この先のストーリー に期待を抱かせる。 早くして奨励会のハードルをクリアした主人公のプロ棋士、桐山零は、まだまだ ナイーブな年頃で、ナイフのような刃を心の内に秘めている。 2巻ではその痛いほどの感情の一端が、かなり表に出てくる。 その彼を取り巻くキャラクター達が、話をとんがらせたり和ませたり。。 義姉の香子は彼にとっていかにも厄介な存在だけど、彼女の棘を上回る人のいい 三姉妹(特に真ん中のヒナちゃん)がしっかり彼をフォローしている。 あと、この巻ではヒナちゃんの想い人「タカハシくん」も重要な存在。 でも、読んでいてホッとさせられるのは、何といっても二海堂くん。 将棋への想いをこれほど純粋に表せる彼は、とぉーってもイイ奴。 彼の描く「将棋はじめて絵本」、ぜひとも読んでみたいぞ。 主人公の桐山も、だんだん年齢なりの感情が出てきていて、この先 どんな成長を遂げるか、これからも目が離せない作品である。
魂の叫び。
2008-11-30
20人中 14 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
待ちに待った2巻。 状況説明の多かった1巻に比べ 今巻は主人公の内面葛藤がメイン。 なぜ、こんなに苦しまなくてはならないのか。 なぜ、平静を装わなくてはならないのか。 少しずつ明らかになる。 子供の頃、「大人」という生き物は みんな立派な人ばかりだと思っていた。 しかし、その実態は、みっともない、自分勝手で横暴で 子供がそのまま大きくなっただけの生き物で 子供の方が純粋な分、実は心が苦しめられているのだ。 鬱積した叫びが 今巻のラストで、公園でただ1人爆発する。 それは現代の若者たちの叫びにも見える。 他社作品だが「鈴木先生」と対局にある 子供の心の物語だと、個人的に感じた。 切ない。 絵柄が、それを救っている。