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カスタマーレビュー数:14
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650円は安すぎる。
2009-01-09
20人中 18 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「650円もするのか。高いなぁ。前はもうちょっと安かったのになぁ」なんて思いながら買いましたが、素直に反省。とんでもない、650円では安すぎる内容の濃さでした。 <br /> コミックス派なので3巻の内容は遠い過去の出来事になっていたんですが、1ページ読み始めるなりすぐによみがえるからすごいなぁ。相変わらずの面白さだけど、むしろどんどん面白くなってる気がする。 <br /> <br /> 家光と有功の恋物語にはさんざん泣かされました。有功が家光の夜伽を断る場面は本当につらかった……。セリフのない表情だけの会話がより切なく感じました。セリフもないのに、目もとの動きだけで登場人物の心情がどっと流れ込んでくるんだから、漫画ってすごいなぁと感心したり。 <br /> 家光が有功に遺言を託すところも、何度読み返しても泣けてくる。近くにいながら、だからこそ遠く離れてしまい、それでもお互いを求めてやまない純粋すぎる気持ちが十分伝わってきました。 <br /> <br /> 家光が去った後の大奥もいろいろと面白いことになってますね。歴史とうまくリンクしている仕掛けもさることながら、そこで生きている人々の人間模様が面白くて仕方ない。綱吉は本当に魔性肌の女性ですが、彼女の本音はどこにあるのか今のところつかめないので、これからの展開への期待が膨らみます。1巻を読んだときには作者の書きたいものがいまひとつ分からなかったけど、4巻まで来てなんとなく分かってきたような。。。それはもちろん、先が見えるからつまらないということじゃなく(全然先は読めません)、作品に漂うテーマがはっきりしてきて、なおのこと興味をそそられるということです。 <br /> 5巻が待ち遠しい。 <br /> 700円でもいいから(笑)大人風味で濃厚な『大奥』の世界にどっぷり浸りたいです。首を長くして待つことにします。
切ない別れのあとも時代は流れていく
2008-12-24
37人中 32 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「きのう何食べた?」で人気のよしながふみさんの、男女の役割が逆転した江戸時代を描いた長編漫画の最新刊です。全巻のラストでは、将軍家光が自分が女であることを公けに発表したところで終ったので、この巻でも家光と、彼と相思相愛の万里小路有功、通称お万の方との切ない恋愛物語が描かれると思っていたのですが、あにはからんや、その二人の恋愛物語はわずかにこの巻の三分の一ほど。残りは、娘である四代将軍、家綱。五代将軍、綱吉の時代へと物語は移ってゆきます。 <br /> 前巻とこの巻での家光とお万の恋物語が、本当にあまりにも切ない恋物語だっただけにそういうのを期待したので中盤以降は、一読したときには肩透かしを喰らったように感じましたが、よくよく考えれば、この巻の権謀術作と嫉妬・妄執が繰り広げる歴史絵巻こそが「大奥」という歪な世界の通常のありようだったわけで、そういう意味では本来の姿に戻ったということなのかも知れませんし、変にバイアスをかけずに読めば歴史絵巻としても十二分に面白いです。それぞれの心のありようが生み出す悲喜劇は、男女が入れ替わっても決してなくなるものでなく、むしろ深くなるようにさえ見えます。 <br /> また作品としてこたときには、どんどんと主人である将軍が入れ替わっていく中で世界がどう変わって行ったのかを描いていくこの世界の描写は、事実の歴史変革と奇妙に符合していて、見事にもう一つのあったかも知れない世界を構築していて、素晴らしいです。 <br /> ただ、やっぱり最後に話は戻ってしまいますが、お万と家光の愛の形はあまりに切なくて辛いです。最後に褥をともにする日の会話等は本当に切なくてぐっときました。傑作です。是非読んでほしい漫画です。
きっと、ここからが「本筋」なのでしょう。
2009-01-08
16人中 14 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・・・読み終わって「サラッと流したな」と思ったのですが、 <br />実は1巻から3巻までの密度が尋常でないからなんですね。 <br />確かにあの勢いでは、1巻の吉宗にたどり着くまでエライことになりそうです。 <br />そう言う意味では、【大奥視点の歴史絵巻】として、ピックアップして行く <br />流れになるのは当然と言えば当然でした。 <br /> <br />4巻では家光の晩年から綱吉の治世前半までを扱ってますが、 <br />実は全然サラッと流していなくて、ドロドロしています。 <br />また各将軍の造形がすばらしく、家綱29年の治世をひとつの出来事で <br />象徴させているし、綱吉も29年の治世ですが、一筋縄ではいかないキャラを <br />いくつかの逸話で見せてくれているあたりが熟練の手業です。 <br />しかも、まだあの「令」の話は出ておりません。 <br />どう料理して行くのでしょう?大奥もきな臭くなってきたし、気になります。 <br /> <br />このあたりが5巻の見せ場のひとつなのかもしれませんね。 <br />ここを抜けてしまうと、6代家宣&7代家継の治世は合わせて7年ですので、 <br />5巻はまたもや転回点になるのかもしれません。 <br /> <br />正直、3巻までの濃密な時間の流れに身を任せてきた単行本派としては、 <br />寂しい部分はあるものの、見せ場も外連味もたっぷり効かせておりますし、 <br />あのキャラクターがしっかり要所要所ででてくるあたり、目配りを忘れておりません。 <br /> <br />個人的には1巻ラストの時間軸に戻った後に、何が起こるのかが気になります。 <br />・・・そこで終わるのか、慶喜まで進んで行くのか? <br /> <br />物語は加速度を増しながら、疾走を続けて行きます。 <br />まだまだ目が離せません。
柳沢吉保が良い!!
2008-12-27
9人中 7 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
4巻に入って <br />家光・家綱・綱吉の将軍3代の話に突入。 <br /> <br />保科正之もこんな雰囲気の人だったんだろうなぁと思わず笑ってしまうけれど <br />何よりも柳沢吉保が良い味出しています。 <br /> <br />もうすでに描かれている <br />吉宗の時代の話にどうつないでいくのか興味津々。 <br /> <br />男女逆転大奥という設定の強引さが <br />すでにまったく気にならなくなっているのは <br />意外と史実に忠実なことと <br />よしながふみさんのしっかりした画力と構成力によるものなのだろう。 <br /> <br />それにしてもコミック版は <br />ものすごく気になる内容のところで終わり <br />「このつづきは連載雑誌の最新号へ」 <br />というパターンが最近とても多いなぁ。 <br /> <br />雑誌業界もいろいろ大変なんだろうね。
加速していく時代、、
2009-02-19
5人中 4 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
家光時代が続くかと思いきや、一気に時代が進みました。家光と有功の行き着いた先は私が想像していた悲劇的なものではなく、どちらかというとひっそりとしたどうにもならなかった愛し合う2人、という印象でした。 <br /> <br />家光は元より、家綱や綱吉でさえ将軍であるけれど自分達の人生を自分で決められない悲しい人間像があると思います。世継ぎや政など否応なく判断を迫られる、周りは将軍に取り入ろうとする者が多い、男女逆転したとはいえ決して女性が優位ではない世界は逆転してもしなくても一緒です。そういう描写を匠に激しい動きは見せず人物間の会話や行動で淡々と表現する作者にも圧巻です。巻を増す度に衰えることなくむしろ良くなってます。 <br /> <br />家光、家綱と時代は過ぎて美しい顔をして冷淡な綱吉、一体彼女とそれを取り巻く男達はどうなるのでしょうか、気になります。玉栄があんなになってしまうなんて個人的には悲しいです。一巻はあれだけ有功のためにした少年が、、、。