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リアリティーのある作品
2007-01-02
3人中 3 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日本企業による中国国有企業買収を成功させたのも束の間、逆に中国企業からTOBをしかけられることとなる。それを阻止するには、中国のバブル経済を崩壊させる手助けをしなければならない。 主人公の苦悩が、中国経済の好調さの裏で共産主義がまだまだ幅を利かせている中国の現実や企業買収の内幕とよく絡められ、展開されている。
日中企業の攻防戦に驚愕
2006-08-06
9人中 9 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
中国国有企業が日本企業にかけた敵対的TOBが物語の縦軸で、攻防戦には目をみはるものがある。中国国有企業は現実に日本企業の買収を進めており、絵空事とは思えない。 中国の経済バブルと国家体制の崩壊ばかりが話題になっているようだが、いつ自分の会社が中国企業のM&Aの対象になるかもしれないと考えると、空恐ろしい。 本書のなかでも、中国政府が狙った企業や、株主に圧力をかける場面があるが、中国政府ならそのぐらいのことはやりかねない。盛りだくさんの最新データを基に書かれているだけに、迫力がある。
近未来の恐ろしいシナリオ
2006-07-30
8人中 8 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ほかの評を読むと、中国の経済バブルと政治体制の崩壊ばかりが目に付くが、この小説で本当に怖いのは、中国企業の敵対的TOBにほかならない。 華央技術という中国企業が、日本の大東化学にTOBをかけるのだが、そこからが恐怖である。 政経一体の中国は、大東化学の中国子会社に、本社にTOBに応じるよう圧力をかける。それだけでなく、大東化学の株主で、中国へ進出している企業にもTOBに応じるよう圧力をかけるのである。 中国進出企業は現地法人や工場を人質に取られているのも同然だから、中国政府の要求に屈せざるを得ない。そこがこの小説の読み応えがあるところだ。ほとんど現実の世界になる可能性は非常に高い。 モデル経済小説とは違って、近未来の中国と日本を予見した傑作である。
中国崩壊の信憑性は高い
2006-07-26
12人中 11 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ここまで最新の情報を組み込んでドラマが展開すると 共産党独裁体制の中国は、確実に崩壊していくと思われてくる。 おりしも石原慎太郎氏と葛西敬之氏が雑誌WILLの対談で 中国の分裂と崩壊はオリンピックの後と断言した。 「チャイナゲーム」は崩壊をオリンピック前と設定してあるが、 時期はともかく、崩壊へのドラマは読み応えがある。 一読すべき小説である。
この迫力にはまいった
2006-07-19
15人中 12 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
いやはや恐ろしい小説がでたものだ。中国の国家体制の崩壊という発想そのものがすさまじいが、詳細な情報がリアリティをもって迫ってくる。 新聞や週刊誌の切り抜きをもとに書いているようなモデル経済小説と違って、中国の矛盾やアジア情勢、国際金融情報がふんだんに盛り込まれ、実に説得力がある。想像力豊かな新しい経済小説の分野を開拓した作品といえよう。