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街場の現代思想 (文春文庫)詳細情報とランキング

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街場の現代思想 (文春文庫)

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街場の現代思想 (文春文庫)

内田 樹
お勧め度:ユーザ評価は4.5点です カスタマーレビュー数:6

販売価格:600円
中古価格:255円
定価:600円
発売:文藝春秋
発売日:
出版日:2008-04-10
種別:# アマゾンの詳細ページを開きます

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街場の現代思想 (文春文庫)のユーザレビュー

評価:ユーザ評価は5.0点です 内田樹はなぜおもしろいか? 2009-06-28

15人中 12 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

世の中には、何となくおかしいと思うが、筋道を立てて <br />反論しにくい、というたぐいの正論がある。 <br />例えば「人事評価制度を公明正大にせよ」とか <br />「がんばって教養を身につけるべき」とか。 <br />まあ、反論出来ないのは自分の論理力の問題なのだが・・ <br /> <br />内田樹はそういうこと(対象領域は何でも)に対して、 <br />少し次元を変えた論を起こし、一般的でない結論を提示 <br />しようとする。 <br />その中のいくつかは、「何となく思っていたけれども、自分では <br />うまく言語化出来なかったこと」という読者のモヤモヤとシンクロする。 <br />そのスッキリ感が、内田樹の本(またはブログ。どちらでも同じだが) <br />をむさぼり読んでしまう理由だと思われる。 <br /> <br />読後は「俺は元々そう思っていたんだよ。内田樹もたまたま同じ <br />ことを言っているように」と勘違いが残る。 <br />愉悦である。

評価:ユーザ評価は5.0点です 現代の「常識」に警鐘を鳴らす 2009-01-01

18人中 14 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

正直、著者のことを知らなくてたまたま手に取った本だったが <br />読んでびっくり。目から鱗から落ちるというのはこういうことか。 <br /> <br />教養とは、文化資本の獲得とは、敬語の真の意味とは、成果主義について、 <br />婚姻制度の意味、夫婦が離婚に至るまで、などなど・・・ <br /> <br />俺は他人より教養があって頭が良い、今の会社はなんてつまらないんだろう、とりあえず <br />転職してやるか、といった考えをもつ若い人に読んでほしい。 <br />自分は本書を読んでいかに自分がバカかと思いました。 <br /> <br />俺らしさ、自分らしさを追求してしまいがちな人は <br />同著者の「疲れすぎて〜」も一読をお勧めします。 <br /> <br />まあ、一般人にはそう単純にはいかないんじゃないの?という感じる点も <br />少々ありますが、ためになる本であることは間違いないと思います。

評価:ユーザ評価は4.0点です 興味深い文化資本 2008-05-18

16人中 12 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

前半部分に記述されている「文化資本」の考え方は、現代においての専門性にちょっとした警告を促す素晴らしい解説です。特に、小中学生を持つ親は、必読のパートと思われます。ただ、後半は、まさにブログの投稿記事をそのまま持ち込んだようなエッセイで、ちょっと拍子抜け。一つ一つをもっと掘り下げて欲しかったな、と感じてしまったので、あえて星4つにしました。

評価:ユーザ評価は4.0点です 買いです。 2009-11-07

3人中 2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

この人の書くものを読んでいつも感じるのは、なににつけてものバランスのよさです。本書も筆者に寄せられた悩みや戯言に丁寧に、しかし時に大きく振りかぶって一刀両断に答えていくのですが、題名にあるような現代思想を例に引くことも多い割には自然に、たいへん示唆に富んだ箴言を連発します。肩肘を張らず、思考のトレーニングを行うことができる一冊です。

評価:ユーザ評価は5.0点です 評価される側の気持ち 2009-08-27

7人中 4 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 裁判員制度が始まった。自分が裁判員に選ばれたらどうするか、凶悪な犯罪者に対し極刑の判決を下すことができるのか、等々、議論ともつかない議論が中途半端にマスコミをにぎわしているが、いずれも裁く側にとっての裁判員制度の是非であり、裁かれる側にとってのそれが議論されているのを見たことがない。 <br /> なるほど裁判員制度の導入によって刑が軽くなるケースもあるであろう。しかしそうはならないケースも当然考えられるし考えなければならないはずである。裁判官にではなく一般市民によって死刑を宣告される犯罪者の気持ちはいかなるものであろうか。 <br /> 例えばわれわれはある特定の人物から社会的に評価されることが多い。学生は教師から、サラリーマンは上司から。低い評価を不当と感じることもあるだろうし「何も分かっちゃいねえ」と毒づくこともあるであろう。 <br /> しかしそう毒づくことができるのは「ほかのみんなは分かってくれている」という信憑があるからである。その信憑が裏切られたときはどうなるだろうか。全ての同級生が、全ての同僚が、自分に対し低い評価しか下していないことが明らかになったら。 <br /> 誤差を含む主観的評価だからこそ救われているという現実がある。本書の「完全能力主義社会というのは完全な地獄だ」という内田の言葉を読んだとき、わが意を得たりの思いがした。 <br /> もう一つ興味深い論点として文化資本主義という考え方が提示されている。「気がついたら身についていた」教養を持つ「血統による文化貴族」に、「気がついたら身についていなかった」教養を持たない「学歴による文化貴族」は決して追いつくことができないという格差社会論は、環境決定論をほぼ肯定しているように見える。このような考え方は嫌いだし正しいとも思わないが、内田に説かれると正しいような気にさせられてしまう。雄弁家の功罪ともいえよう。