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ランキングには入っていません
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積読(ツンドク)の価値は十分あり
2009-02-24
10人中 8 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
上巻はトルーマン、アイゼンハワー、ケネディー、ジョンソン時代 <br />下巻はニクソン、フォード、カーター、レーガン、ブッシュ(父)クリントン、ブッシュ時代 <br />となっているおり、下巻の方が現代に近いだけ読みやすい。 <br />しかし、全体に資料的価値を重視しており娯楽性には欠ける。また登場人物が次々に変わって <br />いき、アメリカの政治史に相当詳しくないと読み通せないだろう。 <br />(私は途中で沈没してしまいました。・・・珍しいんですよ。) <br />アメリカ政治のクロコであるCIAの裏面を活写した比類ない本であることに異論はないが、 <br />専門家、上級者、マニア向きであることもまた事実だろう。 <br />いつか読み通すために積読(ツンドク)にしておく価値は確かにあると思うが。
オフレコ一切なしの実名インタビュー記録と、膨大な機密解除資料が突きつける衝撃の事実
2009-11-14
2人中 2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
著者は30年に渡りCIAを取材、フォローしているニューヨークタイムズ記者。本書は近年機密指定解除された5万点に及ぶ文書や三百人以上の関係者への実名インタビューに基づいておりオフレコ証言一切なし。ここにCIAの衝撃的な内幕が見事に再現される。 <br /> <br />下巻では映画や小説でイメージするような万能の存在としてのCIAは創られた神話に過ぎないことがこれでもかというくらい露わにされている。敵対勢力に浸透し、敵と話し、敵の心を知ることこそ諜報活動の本分であるにもかかわらず、CIAはヴェトナムでもイラクでも相手国政府に浸透することは全くできず、相手国の言語・文化を熟知する要員は極度に不足し、客観的情報分析能力に欠如する状態で偽情報や得体のしれず胡散臭い亡命者のデタラメ情報に振り回されてきた。また、一官僚機構でもあるCIAは政権に相手にされなければ存在理由が示せない。CIAは政権の顔色を伺い、政権の望んでいる情報を政権の望むとおりに提供するだけの存在になっていく。 <br /> <br />相手の言語・文化を学び、相手を理解することなくして真の諜報はありえない。著者のメッセージはそこに尽きるが、そのことは諜報に限らずアメリカ外交全般に通じる教訓であろう。本書がはじめに批判ありきで「偏向」しているとの声もあるが、開示資料に基づく本書が示すCIAの失敗の数々は全て事実であり、そこから反省と教訓を学び取ろうとする著者のスタンスは健全なジャーナリズムの存在を確認させてくれるものであろう。「成功」の事例があったとしてもそれを理由に無数の失敗と膨大な犠牲、そして相手国民衆の被害がトレードオフされるわけではないのだから。 <br />
CIA批判のために書かれた本
2009-06-11
8人中 5 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書はアメリカで鳴り物入りで出版されたものであり、確かに驚くべき暴露箇所もある。CIAの歴代長官に直接インタビューした筆者ならではの文章もある。戦後から現在までの通史となっており、本書の上下巻を読み通せば、CIAの歴史が一通り分かるようになっている。現時点ではCIAの歴史を知るには最高の書と言えるかもしれない。 <br /> <br /> しかしながら、本書はCIAを批判するという目的のために書かれたと言っても過言ではなく、その観点からCIAのあらゆる活動を評価しているきらいがある。結果としてCIAの失敗のみに焦点が当てられ、成功についてはほとんど言及されていない。そもそも秘匿性に重きが置かれる諜報の世界では、失敗のみがリークされてクローズアップされるのに対し、成功は人目につかないのがほとんどであると言われている。このことを考えると、本書の「偏向」ぶりは私にとってはかなり強烈に映った。また、肝心の9・11やイラク戦争前後についての記述がやけに薄いのが物足りないところである。まだ文書がほとんど機密解除されていないからだと思われるが、これこそ読者が最も関心を有しているトピックなのではないか。