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カスタマーレビュー数:10
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チャンドラーの邦訳は清水さんが最高
2002-09-14
20人中 17 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
『長いお別れ』がマーロウのなかで最も印象深い事件なのでしょうが、脇役に惚れるならこの大鹿マロイだと思います。ほとんど盲目に女性を追い続け、その先に待つものは・・。<p>探偵フィリップ・マーロウの解決する事件は毎回そんなに複雑なものではないのですが、それはチャンドラーを読む主題ではないのでしょう。マーロウの視点・手触り・・・、たぶん友達にも恋人にもなかなかなってくれない男と生活をともにしているような気にさせてくれます。<p>白黒でもカラーでもないような画をホウフツとさせてくれる、そんな清水さんの邦訳は最高です。僕でも俺でもなく、フィリップ・マーロウは私と言ってほしいですから。
静かにそして諦念を持って生きること
2006-08-30
10人中 8 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
30代のはじめからチャンドラーを読み始めて、短編集なども読みました。 <br />映画のイメージもあるのでしょうか?この作品が一番しっくりきます。 <br />決してマーロウにはなれない私ですが、 <br />この中にある男としての生き方、決して幸福でも不幸でもないが、静かに、そしてある種の諦念を持って生きる姿に共感を覚えます。 <br />40代も色々あり、人生もあと残り5年かな?それとも10年かな?と思える日々。 <br />それでも生きることに飽きることなく、マーロウのように淡々と、しかしハートの中にまだある熱いものを無くすことなく生きたいものです。
男の気持ち
2003-12-02
17人中 13 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
チャンドラー&清水さんは、いつも私を本を読んでいる間、マーロウにしてくれる。読み終えても。しばらくたつとタバコのようにコーヒーのように何か物足りなさを感じ、また読み返してしまう。この本を読んで結末までくると恋愛時に「この女性のためなら死ねる」って思った今の自分より若かったころのこと思い出す。男性なら思ったことある人が多いと信じたい。男のロマンチックな想いと女性の現実性を描き、結末のマーロウのとった行動には、正直「ありがとう」と言ってしまう。大鹿マロイもそうだろう。破滅に向かうと分かって想う女性を追いかけるバカな男マロイ。でも、読み終えるたび、なんとなく優しい気持ちになる。
フィリップ・マーロウの個性がひかる
2007-02-24
5人中 3 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
フィリップ・マーロウの個性が遺憾なく発揮されている作品。 <br />刑期を終えて8年ぶりに出所したマロイが、かつての恋人・ヴェルマを訪ね行く。 <br />そこに偶然、マーロウも居合わせてしまうことから物語が展開して行く。 <br /> <br />レイモンド・チャンドラーの文章表現(乾いたタッチ)とマーロウの愚直なまでに自己のダンディズムを貫こうとする姿が、ラストで一気に盛り上がります。 <br />「長いお別れ」も好きですが、「さらば愛しき女よ」も大好きです。
マーロウはそういう男だ。
2006-07-04
5人中 3 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
30ではわからない、50では、知りすぎてあきらめてしまう、40だとわかるものが <br />ここに書かれている。 <br /> <br />マーロウは、偶然殺人事件に巻き込まれる。 <br />その渦から出ることもできたのだが、 <br /> <br />”この仕事から好奇心を除いたら、何も残らない。しかし、正直なところ、私は1ヶ月、 <br />仕事をしていない。金にならない仕事でも、仕事がないよりはましなのだ” <br /> <br />と渦に飛び込んでいく。 <br /> <br />”相手がへとへとになって音をあげるまで、タックルとエンドのあいだを何度でも突破しようと <br />するのね。” <br />マーロウはそういう男だ。 <br /> <br />