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もう、このまま生きるのにはあまりにかわいそうだった
2007-08-20
13人中 13 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「戦争が起きたらどんなことになるかも知らずに、戦争を語る人が増えてきている」「戦争を起こすのは決まってソファに深々と身を沈めた戦場を知らない人間だ」「戦場から遠くにいる側がむしろ戦争を牽引する例が少なくない」(以上「はじめに」より)。 <br /> <br />この戦場では、塹壕の中で食べ物がなく、炭を食べたといいます。蛆虫がわいた水溜りを見つけると喜んだといいます(蛆がわくということは飲める水であり、虫も食べれて、たんぱく質も摂れた)、死体と一緒に日中じっとしていたといいます(死体の内臓を体に巻きつけ微動だにしないことが外で見つからない唯一の手段だった。それでも戦車に轢かれて断末魔の叫びが聞こえた)。 <br /> <br />テレビや映画できれいに見えて、主人公はきっちり生き延びていく戦争というものとまったく異なる、生々しい、現実的な戦争というものに鬼気迫るものを感じます。「もう、このまま生きるのにはあまりにかわいそうだった」人たちのひとりとして、確かに死というものをはっきりと意識する戦場を追体験すること(そう思った人が身の回りにいたということ)、そのことは蛇口をひねれば清潔な水が溢れ出し、ゴミ箱に食べ物が捨てられる現代社会の中で最低限気づいておくべき、知っておくべき近かった歴史だと思います。
戦争を知らない人に
2009-07-24
2人中 2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私を含め戦争を知らない人たちに是非読んでいただきた1冊です。 <br />硫黄島の本はたくさん出ていますがこれはとても身近に感じられるかと思います。 <br />漠然と戦争について語られますが、改めてこういう人たちが戦って今の平和があるということ。読み終えてからずっと、水道水等々、大切にしなければとエコどころの騒ぎじゃないと実感しております。硫黄島そのものがお墓といくだりがありましたが、そう願って改めてご冥福を祈らずにはいられません。日本人として誇りに思います。