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カスタマーレビュー数:4
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肥大化するアングラ・マネーとその手口
2008-11-01
25人中 21 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
不動産ファンドや証券化、投資事業組合、MSCBなどといった錬金術的金融手法を利用して肥太る暴力団マネーとその手口について、独自調査も絡めて現状を丁寧にフォローした好著。描かれるのはあくまでも資金が闇経済に吸い込まれるまでのプロセスであり、地下経済の実態そのものが描かれている訳ではないが(実際、取材は極めて困難であろう)、秀和紀尾井町TBRビルやランディック赤坂ビルの地上げの真相、ライブドア事件、アーバンコーポやスルガコーポの破綻、メガバンクや新銀行東京の杜撰融資、「黒い目の外資」の暗躍、故意であると否とを問わず「共生者」の存在等々、今日の国内金融状況を読み解く際の手掛りとなる鍵事件が満載されている。 <br /> <br />それにしても、本来収益還元法により理論上は厳密に値付けされるはずの不動産が、投資目的が賃料狙いからキャピタル・ゲイン狙いに変化した瞬間、暴騰を始める様(正にバブル誕生の瞬間)を描いたくだり(83頁)やデリバティヴや債権流動化といった近時のファンド組成金融技術がマネロンに「うってつけのスキームを提供するものだった」との指摘(229頁)は、示唆に富む。なお、216頁に登場する「X氏」とは、1998年4月にスズケンに吸収合併された秋山愛生舘の御曹司のことと思われる。(秋山新氏、元RQの芳賀美里嬢との関係も有名。) <br />
不動産バブルにはヤクザが絡んでいたのか!?
2009-01-01
7人中 5 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
外資も手を出せない地権者の整理やテナントの追い出しに裏社会の組織が絡んでいたらしい。 <br />スルガやアーバンコーポレーションが破綻したのも、REIT人気の落ち込みだけではなく、暴力団絡みの企業に嫌気をさした金融機関の資金引き上げに原因があるそうです。 <br /> <br />古くはバブル後の不良債権処理がらみの債権転売、最近ではホリエモン、カネボウ等の粉飾決済、そしてこのREITバブルの闇勢力などなど、この10年は広い意味での裏社会が活気付いた時代でした。 <br /> <br />文章は若干荒っぽいものの、本書はそんな時代の一部をわかりやすく暴いてくれています。 <br /> <br />著者自身はジャーナリスト出身なので、当事者や警察、司法、税務当局が持っているようなリアルな情報には乏しいですが、広く浅く現代の裏家業について述べられています。 <br /> <br />経済犯罪のノンフィクションに初めて触れる人には大変読みやすい内容になっていると思います。 <br /> <br />ただ、いろいろ資料を読み込んできた人にとってはちょっと物足りないので☆4つです。
マネーで結びついた表と裏の世界。
2008-12-17
17人中 9 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
表の顔、裏の顔という言い方はよく使われますが、世の中にはそういうものが必ずといっていいほど存在しています。アメリカのサブプライムローン問題に端を発した金融危機で見えてきたものは、表の世界でも裏社会同然の手法が用いられていたことです。少し前の、ライブドア事件も闇社会との繋がりが指摘されています。あの事件で、ライブドアの元役員が奇怪な死に方をしていますが、真相はついぞ掴みきれていないようです。この本では、そういった裏社会と言われる世界の資金がどういう方法で表に出て、どんな手法で増殖してゆくのか、地上げや新興市場やプライベートバンクを使った手法などを追及しています。IT長者と呼ばれた人たちは、実はIT技術によって長者になったわけではなく、新興市場という舞台を使った同じような手法で大金を手に入れた人たちです。IT長者は裏社会の資金を活用したりして関係をもつ場合も多いようです。さらに、巨大な銀行が食いものにされてゆく実態、さらに石原都知事の肝いりで作られた新銀行東京がなぜあれほどまでの悲惨な経営状態に陥ったのか。表と裏の両方の世界どちらもが、金儲けを第一の柱となってきたことで、境目がなくなってきたようです。こういう世界が投資市場にはくっついていることを知っておき必要はあると思います。
読みやすく、なるほどど
2009-03-30
7人中 3 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
読みやすく、なるほどと思わされるところも多い。 <br /> <br />「そうなんじゃないかなー」と思っていることを、限界はありつつも、わかりやすく書かれていて、興味深く読み進めることができた。