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ランキングには入っていません
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ハマります
2003-07-08
16人中 15 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
国立大学の教授選のすさまじさを描いた第2巻から一転、教授となってからの財前五郎が驕りと過信から医療裁判の場に立たされ苦渋の戦いを強いられる。<p>教授選のあざとさが生々しく描かれる第一部では、かんじんの財前は操り人形に近く、周囲の医師らのドロドロした欲望のほうが目立つ感じだった。<p>だがいざ教授となった財前は、ヤな奴っぷりを大発揮して、もう読むだけで「感じワル~」というのがアリアリなのである。<br>里見助教授の真摯な姿、そして大河内教授の正義感が日本の医療界の良心として心に残る。<br>3巻まで来ると、寝食を忘れて読みふけってしまいます。オススメ!
白い巨塔(3)
2003-12-30
10人中 9 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
財前と里見はきわめて対象的な人物像として現れているけれど、財前の中には常に里見が、里見の中にも常に財前がいる。2人は誰もが意識的にも、無意識的にも持っている1人の人間の姿を描いているように思う。それは医師という立場に限ったことではない。安易に財前は悪で、里見が善という結論で片付けられない「もやもや」が、この小説のもっとも「おいしい」部分である気がする。2人はお互いを認めきることもなく、否定しきることもできない立場を終始保持する。作品中で説明的に描写されている「同じ病理学教室で学んだ仲だから」という部分は、山崎豊子さんの照れ隠しであるような気がした。(4)へ
情か理か
2006-11-04
14人中 12 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
第三巻は、医事裁判を描く。医師に何を求め、大学医学部に何を求めるかを問うているように思う。里見の情か、医学の理かの戦いとも思える。読む度に、里見側が、別世界にいるように思うのは、情が乏しくなっている世相の現れだろうか。
「白い巨塔」の内部と外部の軋轢、引き込まれる面白さ
2003-11-03
9人中 8 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「白い巨塔」の内部と外部の軋轢、摩擦が現れる。医学の倫理、医師という人間の驕りが世に問われる息をひそめる医療裁判のはりつめる空気が伝わってくる。<br> 情勢の行方を固唾を飲んで見つめてしまう医療裁判、善と悪の両面を持つ人間である医師の内面が詳述され圧倒された。患者側の吐き出される思いには共感してしまう。<p> 新潮文庫2巻に続き、財前と里見、両医師の人間像はまさに実在するべきそれぞれの熱き思いを感じ、引きずりこまれる面白さがある。
里見先生
2003-10-10
15人中 12 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
噴門癌が肺転移をおこしていたため個人商店の主が死亡した。里見助教授がなんども財前にその可能性を訴え続けたが、財前は気にもとめなかった。<br>残された遺族は裁判をおこす。里見は、遺族側の証人に立った。<p>「君の云うように医学者にとって、学問と研究はかけがえのない大切なことだ、しかし、その学問よりさらに大切なものは、患者の生命だ」<p>「君は医者である自分に対して、もっと厳しくあるべきだ、医療は人間の祈りだとさえ云われている、神を畏れ、神に祈るような敬虔な心で、患者の生命を尊重する心がなくては、医療に携わることは許されないはずだ」<p>どちらも里見先生の言葉です。こういう人だからこそ、原告側の証人に立ったのでしょう。里見先生も静かに闘っているのです。