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遺伝的多様性を確保する
2008-11-01
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オスとメスが必要な有性生殖の目的は、子孫の遺伝的多様性を確保することにある。ヒトの場合、両親に由来する46本の染色体を持つ。生殖細胞には減数分裂によりその半分がセットされる。相同染色体間で組換えが起きているので、さらに複雑な組合せになる。 <br /> <br /> 受精後、発生の進行に伴い、組織が分化し特徴ある個体として誕生する。そして、遺伝子と環境の相互の影響を受けながら成長する。分子レベルでこの間の変化がわかってきた。遺伝子にメチル化という封をする仕組みである。生殖細胞が作られるとき、分化をリセットする脱メチル化が起きる。これを人為的に起こすのが、ES細胞やクローン動物の創出である。 <br /> <br /> これらのことを中心にゲノム周辺の最新知識について、この本は紹介している。専門用語を使わずわかりやすいので、生物に興味を持つ総ての方におすすめしたい。欲をいえば、遺伝的多様性を必要とする理由について、もう少しページを割いていただきたかった。 <br /> <br /> 普通、オス→メスの順に記すことが多いが、書名は逆である。(1)筆者が科学者の中で女性ゆえの苦労をしてきた、(2)生物はメスを基本型とする(ヒトの場合、SRY遺伝子によりオスになる)、のどちらかなと想像した。機会があれば伺ってみたい