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カスタマーレビュー数:15
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「歴史」が立ち上るとき
2007-06-28
14人中 13 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
一巻、二巻は状況説明に費やされた部分が大きかったが、その甲斐あって第三巻からはプロットも、人物描写にも加速度的に魅力が増してきている。 <br />惣領冬実の絵柄はどのキャラクターにもまさに「絵画のような」、ある意味浮世離れした雰囲気を与えるが、次第に顕になってくる各キャラクターの個性が物語そのものにも弾みをつけていると言えるだろう。 <br />主人公のチェーザレが既に「自由を知る支配者」という枠に収まらない素養を見せ始め、今までは巻き込まれ・引き起こし型に終始していた狂言回し・アンジェロも明確にチェーザレとの距離を意識しだす。 <br />加えて、この作品の人物設定において初期段階から成功しているのは、上記二人に加え、チェーザレの腹心であるミゲル(ミケロット)の創作部分である。ユダヤ人であるというミゲルの出自、そして改宗することもせず、チェーザレの傍にだけ迫害からの解放を見出しているという立場。チェーザレと彼の出会い、交流は現在まで丹念に描かれてきている。ミゲルに関係するチェーザレの執心は、史実上のミケロットがチェーザレに長く付き従うことを考えると、おそらく長編になるだろうこの作品にひとつ太く長い線を引くことになるだろう。 <br /> <br />今回帯カラーに登場したチェーザレの妹ルクレツィアの、本編での登場も楽しみである。
ぐいぐい引き込まれます
2007-05-04
14人中 11 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
チェーザレ本領発揮の巻(笑) <br />相変わらず彼は美しいです。そのうえ賢い。 <br />歴史の上に名を残すのは、聖人だけではないとわかるお話。 <br />表だっては聖人のような振る舞いで、喧嘩を売ってくるフランス団にも受けて立ち(これは必見。マンガなんだから絵は静止画なのに、動きが見える。さすがです)、立ち居振る舞いは華があります。 <br />でも・・・やはり彼の中には野望がうずまいています。 <br />お側に仕えるミゲルのようが、よっぽど実直です。(アンジェロにも優しい) <br /> <br />今回はあのマキァヴェッリが登場してきます。 <br />前巻のダ・ヴィンチといい、中世史ファンなら歓喜しそうなキャストです。 <br />1巻から読んでいる方は、ますます引き込まれて行くことでしょう。 <br />わたしはもう、次が待ち遠しい・・・。 <br />(余談ですが、帯についていたチェーザレの傍らの女性は、妹のルクレティアでしょうか。彼女も兄のせいで数奇な運命をたどるので、どう描かれるのか楽しみです) <br /> <br />
序章がおわり、いよいよ本筋に
2007-05-17
17人中 13 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
<br />1〜2巻の序章部分がおわり、ようやく本筋に入って加速度的におもしろくなってきました。 <br />今回もまた、巻末に歴史背景や用語の解説がしっかりとついており、これらを読むと <br />これまで登場人物たちについて諸説云われてきたことが、いかに“根拠の定かでない装飾” <br />に満ちていたかが納得できるように思います。原氏の翻訳もひとつの“解釈”なのでしょうが、 <br />数百年ものあいだ誹謗され続けてきたことが、気の毒にさえ思えてきます。 <br /> <br />3巻では、多くの部分を”学生間で起きた一事件”について割かれていますが、 <br />これまでの3冊を通じて、所々に織り込まれているように感ずるのが、 <br />“人種や言語、宗教が混在するのが、世界であり、 <br /> それらを越え、対話しあえてこそ、理性ある世界というもの” <br />という、つくり手の側のメッセージのようにも読み取れる、チェーザレの言葉。 <br />しばし世の中の様々な出来事に思いを馳せながら、感慨深く読み進めています。 <br /> <br />最後の部分が、雑誌とちょうど同時進行のかたちなので、雑誌もさらに楽しめます。 <br />女性たちも登場してくる華やかな4巻以降が、ますますに楽しみで待ちきれない!
宗教的人間
2007-04-29
8人中 6 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
キリスト教世界の不可解な人間評価とも思える、嫡子と庶子の関係。日本ならお家のために多く作られた子供も、キリスト教世界では、現実にそぐわない倫理観に縛られてしまう。だからこそ、チェーザレは生き生きとしているのかもしれない。 <br />それ以上にマキャヴェッリの印象が凄い。漫画の持つ力が存分に発揮されている。 <br />ますます目が離せなくなった。
チェーザレのマタドール!オーレ!
2009-03-10
1人中 1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
フランスの猛牛を相手に、闘牛。そのマタドールの華麗さに拍手。まさに民心をつかむ技を心得チェーザレの章。 <br />権謀も政治も、おのれの目的と役割を実現していくための技。 <br />命がけかと思いきや、背中を預けられる仲間?がしっかりとサポート。金、権力、地位に加え、人間力が問われるのが君主。 <br />これからフランスで活躍するであろうチェーザレの手腕を垣間みる一冊。 <br />さらに惣領さんの画力。魅力です。