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カスタマーレビュー数:4
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ヴァイキング、中世欧州ものが好きな方はハマると思う
2008-08-03
1人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
僕はヴァイキング好きでヴァイキングのことを題にしたこの作品を読みノックアウトされました。ヴァイキングに興味ある方は読んでそんなないと思いますよ。うん。
ヴィンランドから少し離れているが
2007-04-11
11人中 10 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
アシェラッドの傭兵団は、クヌート王子を護送しつつイングランドを抜け、ウェールズを縦断して退却を試みます。アシェラッドがクヌートの護衛に付けたのは、主人公トルフィンでした。派手な戦闘シーンはありませんが、アシェラッドを中心に渦巻く知謀・策略の応酬、そしてトルフィンとクヌートのやりとりなどは見応えがあります。物語に絡んできそうなウェールズ人少女「アン」(実在の人物ではないか?)も登場し、新しい展開が見えてきます。 第4巻に入り、肝心の「ヴィンランド」から物語が離れてしまっているのはいささか残念ではあります。しかし、嘘か真かアシェラッドの生い立ちが語られたり、ブリケイニオグ王アッサーや前述の少女アンが登場したりと、物語はより深みを増すような気配です。 リアリティと想像力の両輪が作り出すストーリーの重厚さ、緻密な筆致と魅力的なキャラクター造形は健在。いずれにしても1巻から通して読んでいれば間違いなく楽しい作品です。続きが気になって仕方ありません。
父と子
2007-02-26
17人中 15 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
派手な戦闘シーン等は少なく,逃避行や主要登場人物の意外な出自等に頁が費やされています.全体に次の展開に向けてのつなぎという印象が強い巻です. やたらと血筋がもてはやされる有様や非道な一村落住民の虐殺など現代では想像もつかない当時の時代背景をきっちりと描きこんでいるのも本作の魅力の一つです.しかし,これらの時代に固有のものを取り去れば,それぞれの登場人物ごとに「父と子」という普遍的なテーマが残るのではないでしょうか. 主人公トルフィンは,父を殺した仇への復讐の念と諦念の間で揺れ続けていますし,クヌート王子は「偉大な」父王からの過剰なまでの期待に押し潰されそうになっています. トルフィンの仇アシェラッドも,本巻で明らかにされたところでは,ヴァイキングの父に略奪され妾とされた誇り高きローマン・ケルトの貴種の血をひく母の恨みを晴らすべく,父の国デンマークに向けた壮大な復讐の「計画」を企図しているようです.思慕,相克,復讐もしくは利用など態様はそれぞれですが,いずれも登場人物たちにとって「父」が克服すべき対象になっていることには変わりありません.このような現代人にとっても判り易いテーマが基底にあることが本作を身近に感じさせる原動力になっていると思います.
明かされるアシェラッドの過去
2007-02-25
29人中 26 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
主人公トルフィンの成長を縦糸に、ヴァイキングとイングランドとの抗争を横糸に織り成される長編マンガの4巻。 この巻ではここまで触れられなかったアシェラッドの過去が明らかになり、トルフィンの父トールズの仇であるアシェラッドの生い立ちが、意外やトルフィンの生い立ちと相似をなしていたことがわかってくる。また、前巻で登場した寡黙なクヌート王子のキャラクターが徐々に明らかになってくる。 過去を明かして感傷的になったかとも思えたアシェラッドだが、一方で相変わらずの冷酷さを見せる。また、後のクヌート王と今のクヌート王子がどう結びついていくのかも見逃せない。レイフ・エリクソン、アーサー王と世界史の教科書で出てくる人々を登場させるのは(たぶん)作者のサービスのひとつだろう。 前作「プラネテス」で人物造形の上手さを見せた幸村誠だが、本作では、オムニバス的な描き方だった前作と異なり、過去と現在を行き来する語り方、張り巡らせた伏線…とストーリーテリングの上手さが加わった。人にもよるだろうが、個人的には「ヴィンランド」の方が好きだ。今後も要チェックである。