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名探偵の掟の次に読み、数年後に再読しましょう
2008-09-25
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この作品単体で当たり・ハズレを評価するのは間違いだと思います。 「名探偵の掟」で近年の本格推理への中傷と皮肉、そして本作品でその本格推理への熱い思いを書いているといってもいいのではないでしょうか? 要するに、ミステリーファンといいながら、深く考えずに読み進み「やっぱりこいつが犯人だったか」と、実は当たってもいないくせに言い当てたつもりで読んでる読者に対する失望と叱咤激励が含まれてる気がします。 この本を読む前に一通り東野圭吾作品に限らず色々な本格推理小説を読んでから読むと、東野圭吾の推理小説に対する熱さが伝わってくる作品だと思います。
WHO DONE IT ?
2008-02-08
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〈天下一〉シリーズ2作目。 図書館を訪れた作家の「私」は、いつの間にか 別世界に迷い込み、探偵・天下一になっていた。 しかもそこは、「本格推理」という概念が 存在しない街だという…。 前作『名探偵の掟』は、その愛ゆえに、著者が 「本格推理」のお約束をネタにした 自虐的パロディ集でした。 (その実、「本格推理」初心者にとっては、 最もわかりやすい入門書でもある、 という側面も持っていましたが) 本作は、著者の「本格推理」に対する 「信仰告白」ともいえるのではないでしょうか。 やや感傷的ではあるものの、 その思い入れの深さに胸をつかれます。 また、作中で起こる個々の事件とは別の次元で、 本作自体が〈フーダニット〉(=犯人探し)的趣向 となっています。 察しのいい方は、あらすじを読むだけで わかってしまうかもしれませんが、 誰が「犯人」で、「被害者」とは誰のことなのか、 推理しながら読み進めてみてください。 本書は、「本格推理」という要素を除いても、 〈喪失と再生〉の物語として読むことができ、 一種の教養小説にもなっています。 人は、決して同じ場所にとどまることはできず、 変化していかざるを得ない存在です。 しかし、失っていったものもまた、 紛れもなく〈今の自分〉の一部であるのです。
作者の思いが伝わってきますね。
2005-04-04
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かの迷作「名探偵の掟」の続編。この本単体で楽しめないことは無いのですが、先に「名探偵の掟」を読んでいる方が楽しめるつくりではあります。 内容的には本格推理をテーマとして、いろいろなトリックを紹介していくようなつくりですが、作者のテーマはまた別のところにあり、終盤近くの数ページは著者である東野さんの本音と思われる思いが綴られています。 これを読むと東野さんは、やっぱり推理小説を愛しているんだなあという感じを受けますね。最後の一行に込められた思いは心に残りました。
異色の一冊
2005-03-09
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軽いコメディータッチの読み物。推理小説のお約束や、常套手段、ご都合主義などを、半ば暴露的に書き綴った作品で、素直に読んでおもしろい。一見自虐的にも思えるが、実はきちんとした分析のもと、系統立てて書かれており、なかなか興味深いものがある。
『名探偵の掟』を先に読むことをお勧めします
2004-01-21
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『名探偵の掟』の続編。形としては、本の中の名探偵にされてしまった主人公がそこで起きる事件を解決していく、というものだが、この本のテーマはそんな謎解きではない。前作が、「本格推理モノへの決別宣言」であるなら、今作は「本格推理モノへの想い」だと思う。いずれにせよ、前作を読んでこその今作だろう。ちなみに、前作と違って今作にはあまり笑いの要素はないのでご注意を。