アマゾン(amazon) ランキング
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僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真実の アマゾン(amazon)の関連カテゴリでのランキング情報です。 また、あわせてレビュー、他の通販ショップでの価格情報を表示します。
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カスタマーレビュー数:71
販売価格:14800円
中古価格:1200円
定価:1575円
発売:講談社
出版日:2007-05-22
種別:単行本
セブンアンドワイ ヤフー店 Yahoo!ショッピング(ヤフー ショッピング) 1575円
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見識のないジャーナリスト
2008-10-20
17人中 16 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
人間の心の深層には自分でも把握できない衝動、説明できない感情、暗部が誰にでもあるはずである。特に思春期にはこのドロドロした感情のマグマが様々な形をとって現れることは周知のことである。著者の一連の書籍、そしてこの本の出版にまつわる胡散臭さは、ジャーナリストとは人としての見識をかなぐり捨てた人々ではないか、と疑うものである。医師である父親の屈折した教育指導が招いた不幸な事件。少年の広汎性発達障害〜アスペルガー障害が、一見矛盾した(殺すべき)父親不在の家への放火〜50時間の逃亡、逮捕後の心理状況を説明できるという短絡的な方程式に全てを託そうとしている。精神鑑定医に取材し鑑定のための供述書を全てコピーしてそのまま載せるという著者と出版社こそ言論の暴走ではないか、それこそアスペルガー的、自己愛的であると思わざるを得ない。エリート少年、といった画一的短絡的表現が、現代日本のいまだ変わらぬ学歴偏重に対する庶民の妬みを代弁しているようで悲しい。
著作権どうこうの問題ではない
2008-08-28
17人中 14 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
これが著作権違反には当たらない、というレビューがあったが、何か根本的な考え違いをしている。 精神鑑定の記録が漏れるというのは、医師や臨床心理士の守秘義務違反にあたり、倫理的に許されないだけではなく、明確な人権侵害の「犯罪行為」である。とりわけ、少年法で守られている少年の記録を漏らすなど、言語道断だ。しかもそれが、元司法矯正にかかわっていた人間の手によるものである、ということに、大きな衝撃を覚える。 広汎性発達障害が犯罪に結びつくことなど稀だ。学会で報告される限り、明らかに普通の少年による犯罪の方が遥かに件数が多い。それでも、このように考えの浅い、いや、歪んだ「専門家」を自称する人間の恣意的な論調が社会の認識を歪めるのに一役買っている。 犯罪は究極のところ個人に帰するものだ。この痛ましい悲惨な事件は、彼個人に責任があり、そして、この調書が完全に事実だとするならば、言うまでもなく、虐待に近い行いをした彼の父親にも相当な責任があるだろう。しかし、事件を起こしたのは、まるで「広汎性発達障害」であるような論調は読んでいて悲しくなった。 精神科医の仕事の一つは精神障害や発達障害に関する世間の偏見の払拭にあると思う。元法務教官ならば、心理職である以上そうした知識はあって当然だし、あらなければならない。無論、精神科医や臨床心理士と同様の責任も。彼女には、完全にそれが欠けている。 もし、ジャーナリストとしての正義感がこの本を書かせたという気ならば、彼女にはジャーナリストとしての資質も無い。その正義感は、一人歩きして、しかも完全に間違っていることに一日も早く彼女が気づき、断筆することを心から祈っている。
う〜ん
2008-08-28
12人中 9 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
供述調書を引用し(もちろん違法なことは良くご存知ですね) ただで済むとでも思っていたのか 流出元は特定可能なのに 鑑定医を巻き添えにし、(鑑定医も自業自得だが) 著者の本意がどこにあったのかはわからないが 本意とは相当ずれた方向に話題を振りまくであろうことを 予見できなかったのだろうか。
真実という名の虚々実々
2008-08-13
6人中 5 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
奈良エリート少年が,自宅を放火して,継母と妹を死なせた事件につき,真相を迫るノンフィクション。 本書のほとんどは,筆者が入手した,同事件の供述調書の引用から成る。 少年事件の供述調書を目にする機会は,裁判官にでもならないかぎりほとんどなく,また,本書の衝撃的な題名とも相俟って,迷わず買ってしまった。 しかし,もちろん供述調書は,筆者の視点を経て編集されているものの,内容は非常に浅薄だった。 筆者は,この事件を,少年劣悪な生育環境(父親からの執拗な暴力)と広汎性発達障害に起因するものと分析し,広く社会が情報を共有することで,同種の事件の再発を防ぎたいとの思いから本書を執筆した。 ところが,内容は文字通りこれだけで,後は供述調書を引用するのみ。 具体的に何を共有し,どうすれば同種事案を防げるのか,とくに,広汎性発達障害と診断されたら,周囲の人間はどうすればいいのか,ということについて,全く言及がない。 さらに,広汎性発達障害という,「病」として凶悪事件を割り切ってしまうことが孕む問題意識は見え隠れさえしない。 本書が,ノンフィクションとしては,極めて稚拙で,単に少年が好奇の目に晒されてしまっただけ,ということについて,筆者は真摯に反省すべきではないだろうか。 もっとも,それが犯罪になるか,ということは別次元であり,同じ筆者の,『いったい誰を幸せにする捜査なのですか。』は,面白く読んだ。問題が古典的で,扱いやすいだけに・・・。
本書刊行には公益性があるが…
2008-06-20
13人中 4 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
供述調書それ自体が持つパワーに魂を揺さぶられた。なるほど、これほどの暴力を受けたら父親を殺したくもなるだろうし、自宅を灰にしてしまいたくもなるだろう。 関係者の供述は、自分に都合の悪い内容は曖昧にしがちだが、著者は複数の調書を精査し、比較することで、より正確な真実を浮かび上がらせようと努力している。 父親への取材が拒否され、子育ての実態を熟知する継母がこの世を去った以上、事件を再構成するには供述調書に頼るしかなかったと思う。大半が引用だという批判があるが、著者は調書それ自体に語らせることで真実に近づけると考えたのだろう。その考えは理解できる。 調書そのものを読みたい読者も大勢いるのではないか。著作権者の許諾を得なくても、それを明るみに出すことに公益性があると判断されれば、著作権法違反は不問に付されるものだ。 この本の最大の価値は供述調書を大量引用し、手際よく整理し、再構成したところにある。逆に言うと、著者の見解や批評には余り価値がないし、説得力もない。 「体罰を振るう父親はこの事件を教訓に反省すべきだ」というお説教は噴飯物だ。こじつけ以外の何物でもない「広汎性発達障害」の精神鑑定を手放しで評価する所は洞察力に欠けると思った。