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陪審法廷

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陪審法廷

楡 周平
お勧め度:ユーザ評価は4.0点です カスタマーレビュー数:7

販売価格:1785円
中古価格:380円
定価:1785円
発売:講談社
出版日:2007-03-30
種別:単行本 アマゾンの詳細ページを開きます

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陪審法廷のユーザレビュー

評価:ユーザ評価は5.0点です アラもあるが誠実で啓蒙的な作品 2008-11-11

0人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

本作は、15歳の少年が犯した殺人事件を巡るアメリカの刑事裁判の様子を、 犯罪の発生から判決、その後に至るまで淡々と描いた小説です。 構成は緻密で、登場人物の発言を通して、 罪と罰、市民の司法参加、アメリカ社会の現状などについて考えさせられる良書です。 ただ被告人の少年の言動は、とても15歳のものとは思えないのですが(笑)。 刊行の時期からして、日本の裁判員制度を念頭においておられるのでしょうが、 どうせなら同制度の説明を盛り込んでほしかったなぁとも思います。 裁判員制度の場合、原則として裁判官3人と市民6人の合議体が形成され、 犯罪の有無に関する事実認定と、量刑もが評議の対象とされます。 すなわち、本書の陪審員が感じる悩ましさなどは、裁判員制度の下ではありえず、 また、職業裁判官が同席する以上、 評議の模様もだいぶ異なるものとなるであろうと予想されます。 さらに、気になったのは、エピローグのあるやり取りです。 おそらく陪審員の守秘義務に違反しており、マズイんじゃないかなと思いました。 アメリカの法制度に詳しい方のコメントがほしいところです。 ともあれ、改めて申し上げると、よく出来た啓蒙的な小説としてお奨めです。

評価:ユーザ評価は5.0点です 来る日本の裁判員制度にむけて 2007-10-03

1人中 1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

固めのタイトルに引きながら、読み始めましたが、一気に読み終わりました。 裁判員制度にすこーしだけ、興味があり、と言うか もし自分に当たったら?どうしようと いう思いから、少しでもその内容がわかればと思っていましたが、法だけでは、裁けない 情のようなものに、共感しました。軽く考えてはいけない事ですが、10代の恋愛感情とかも書かれていてすごく読みやすいので、制度に関心をもつ、一歩になる本だと思います。 ぜひ、いろいろな世代の方に読んで頂きたい本でした。

評価:ユーザ評価は4.0点です 陪審制度の一側面 2007-06-11

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本書ではそのストリーは単純で淡々と流れていくが、アメリカ社会の特徴のひとつである陪審制度の矛盾点をつく内容に仕上がっている。通常、陪審制度を扱う小説は、本書でも指摘されている通りそのゲーム的要素、つまり陪審員の選考過程や最終弁論での陪審員の関心を買うための法廷戦術を織り込んでくるものが多いが、本書はその点はあっさりとかたずけ、一般市民が裁判に参加することの意味、陪審制度の建前とは異なるが市民参加に期待するものがあるのかという点を主題にしている。 その点では、制度的には異なるが日本で始まる裁判員制度について考えるいい材料を提供している。但し、陪審制度のあり方はさまざまで本書の描く内容はその一面に過ぎず、その点は留意する必要はあると思いますが。

評価:ユーザ評価は3.0点です 裁判員制度の広報に掲載すべし。 2007-05-09

7人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 私は小説や映画に、実際にはありえないようなこねくり回したストーリー性を求めるので、このような平坦で、ラストも読めてしまうような小説は物足りなかった。  何をもって被疑者に背負わせる罪の重さを判断するのか?  本書の舞台となっているアメリカでは、量刑判断は許されてはいないとは言え、その判断に量刑の軽重は加味される蓋然性はあろうし、それを制度も潜在的に求めているのかもしれない。  陪審員や裁判員に本書のような良心的な人がなるのかどうか、とても疑問ではあるが、読み始める前も後もそれを願わずにはいられない。  人が人を裁くには無理が必ず生じ、職業裁判官であるからこそ上司(最高裁)の顔色を伺いながら(10年毎の任官、3号俸問題もあり)、判決を書かざるを得ない日本の裁判。  市民が選ばれる意味合いを考え、理解しなければ裁判員を受けるべきではないとも思う。  本書では論じられていないが、冤罪の場合の苦しみも、本書の鍵となる言葉をもってすれば、想像できようから。

評価:ユーザ評価は3.0点です 裁判員制度は本当に必要だったのか? 2007-05-06

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楡周平氏の『Cの福音』をはじめとする朝倉シリーズをイメージしていると、やや肩透かし。リーガルサスペンスとしても、隠れた動機や思いがけない事実といったものとは無縁で、ひたすら淡々と話が進んでいく。それでも最後まで一気に読んでしまったのは、読者に、陪審制度がどれだけの重みを持ったシステムかを考えさせながら読ませるため。我が国でも近く実現する裁判員制度を決して軽く考えてはいけないと改めて自身の価値観を問われる。手放しで賛成していた自分を反省。事実審理がやや過激かもしれないが、中学生や高校生に読んでほしいと思った。

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