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喪男の哲学史 (現代新書ピース)

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喪男の哲学史 (現代新書ピース)

本田 透
お勧め度:ユーザ評価は4.5点です カスタマーレビュー数:19

販売価格:1890円
中古価格:717円
定価:1890円
発売:講談社
出版日:2006-12-20
種別:単行本 アマゾンの詳細ページを開きます

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喪男の哲学史 (現代新書ピース)のユーザレビュー

評価:ユーザ評価は5.0点です 哲学史の入門書として推薦します。 2008-11-08

1人中 1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

キワモノと思っていましたが、一読、哲学への基本理解と姿勢が正確(まっとう)なことに感動しました。哲学、哲学史の入門書には「哲学」は説明されていても、「何故人は哲学するのか」を読者が十分に納得するまで記述していない著作が大多数です。結果、読者には僅かなの哲学用語と何かゴマカサレた印象しか与えられません。この著作は哲学史上の各思想をまっとうに追いかけながらその全ての箇所で「人が哲学するわけ」を繰り返し、力強く説明しています。(これ、大切。芸術や自然科学について、「何故それをするのか」に答えられなくとも致命的じゃないけど、哲学に関してはねぇ。) このレビューの表題はすでに書かれたいくつかのレビューへの反駁でもあります。 世間と折り合いをつけなきゃならない哲学者や哲学科の学生さんたち(所謂ミンミンゼミ、油ゼミ属)には、この本は都合が悪いでしょう。本質的な反論のできない彼らのできることといえば、鼻で笑って背をむけるか、用語の細部をつついてどこそこが不正確とあげつらうぐらいかでしょう。 「喪男やオタクの視点で書かれ」ていることを強調するのもおかしなものです。誰かが書けばそれは誰かの視点なのですよ。視点の無いものを誰が読みたいですか? ある視点から出発して本質に至るのではないですか? 実は一般大衆にモノを考えて欲しくない体制側にも困った本かも知れません(ちょっと、おおげさか)。ごまかしのない哲学史の入門書として推薦いたします。

評価:ユーザ評価は5.0点です 喪とは、生老病死のことなり。 2008-07-12

4人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

読んで頭が痛くなるこの本はなまじ解り易い言葉で書いてあるからこそ、ダイレクトに思想の移り変わりが入って来てしまいます。筆者はやはり現代の人で、思想史の遍歴が現代へと近付くにつれて、多く流布または支持され且つ過去の哲学が否定する思想を採用しています。世界を説明する考え方が(理系を中心とした)科学に取って代わられた所になると殆んど投げ槍です。仕方ないですね。本人は文系だからもはや畑違いとなってしまった理系の哲学には手出しが出来なくなっており、とかく恋愛至上主義が悪いのだと、逆戻りしてしまったような感がします。それは本田自身が人間ごときに世界を説明出来る筈もないと言い、実際の科学の研究の成果?では世界(=宇宙)は未だ4パーセント位しか解ってないと書いています。戦前の日本の思想系譜がないのも、こうした哲学が舶来のものであり、とうの昔に東洋では発見されていたから今更語る必要もなかったと言うことなのだろうと考えられます。

評価:ユーザ評価は2.0点です 題名には惹かれましたが 2008-05-03

8人中 3 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

概念Aの一部として概念Bを提出し、いつのまにか概念Bが概念Aの一部になるという詭弁家の典型的なレトリック、言葉遊びが多く見うけれます。プラトンのイデアは知覚できない本質の存在を仮定したものですが、著者はキャラ萌えをイデア界への回帰の一種であるとし、プラトンの理想郷はアキバであると決め付けますが、A⇒BであるならばB⇒Aであるという無茶な論理です。萌えキャラをイデアの具象化と主張してますが何のイデアの具象化なのか明記がなく、また他の所で「萌えのイデア」などと書いてますがそれは無意味な同語反復です。プラトンのイデア(idea)日常的に使われる観念(idea)という意味で誤用してますし、それに視覚で認識する美を批判したプラトンが今のアキバをみたら喜ぶかどうか。 この本の詭弁がもっともらしく聞こえる人が、もしいるとすれば現実に知覚できる実体と、知覚できないメタレベルの議論の区別を「二次元」という言葉でに曖昧するレトリックが原因かもしれません。他の思想家の説明も、ずっとこんな感じで、基本的な用語の説明が不正確すぎますし、「現実」に対する認識論としても大雑把すぎます。有名な哲学者は喪男であった、という主張をしていますがその内実は言葉の多義性を利用した言葉遊びでして、哲学者の解説の時は男のほぼ全員が喪男になってしまうほど意味範囲の広い喪男を使い、話題が現代日本に移ると喪男を本来のネット用語の意味で使っています。 終始、単語の語感による連想にたよって議論をしているので自分で定義されている言葉(二次元/三次元)の論理的整合性すらとれていません。レビュー評価が妙に高く、「出版社/著者からの内容紹介」には都合のいい宣伝が書かれていますが、思想史入門者の方と、ネット用語の喪男の定義に当てはまる方(後者には僕も含まれるようですが)は、特に気をつけて下さい。

評価:ユーザ評価は4.0点です もちろんこれは哲学史の入門書ではない 2008-02-11

9人中 4 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

ここのレビューを見て驚きましたね。まさかこれを哲学史の入門書と誤読して 批判してる人間が本当にいるなんてwww。 いちいち当たり前のことを言うのもばかばかしいのですが、これは 「喪男のルサンチマンだらけの目で見た哲学史」であって 最初から客観性を放棄していることは、中学生が読んだって分かると思いますが。 あと、一元論が多元主義と対立しないという考えは、哲学史上かなり後になってからの考えで 基本的には両者は分けて考えられます。

評価:ユーザ評価は1.0点です 哲学史の入門書としては推薦できない。 2008-01-06

43人中 23 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

うちのゼミで駄目本としてちょこっと話題になったので興味を持って読みました。 例えば『一元論とはこの世でたったひとつの真実だけで構成されていて世界は永遠 に変らないという思想』であり『イケメンは一元論、喪男は二元論』と書いていま すがこれははおかしいです。本質的に変らない事象や原理によって現実を説明でる とする立場が一元論なんであってモテようとするかといった多様な『価値観』を必 ずしも否定する立場では有りません。(こういう素人的な専門用語の恣意的使用を 気にしない人は哲学が向いてないと思います。)そもそも著者の根幹にある思想 (?)が「タブラ・ラサ(白紙)」な自我に『文明という物語』が書き込まれると いう古臭いもの。この点は20世紀後半の思想界の大事件だったのに、まったくフォ ローできてない! それに『(著者の言う意味で)一元論はイケメンの思想』らしいのですが、本当に イケメンは「世界が変わる可能性」を考慮しないのでしょうか?著者の論述スタイ ルは、単純で愚かな仮想敵を捏造して形式的にその仮想敵と議論を戦わせて、自分 の意見が正しいと納得させる方法なんです。万事このとおりなので、何となく作者 の意見に流されていれば自分が知性的な立場の人間だと思える、そういう本。 本の内容とカスタマーレビューの評価が乖離しているので、うちのゼミでは訝がら れていますが思想業界とは別次元で活動していた方なので何らかのサブカル政治力 学が働いたのかもしれません。『大学で哲学史を教えている人間』 ならば絶対に 見抜ける間違い、ミスリードに満ちた本だと思います。あと気になったのは 『喪 男』 という用語の使用。こういう用語を金儲けに使うのはやめてほしいです。プ ラトンって何?という方には今道友信 『西洋哲学史』 を良書の入門書として推薦 しますよ。

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