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潜水服は蝶の夢を見る詳細情報とランキング

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潜水服は蝶の夢を見る

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潜水服は蝶の夢を見る

河野 万里子
お勧め度:ユーザ評価は4.5点です カスタマーレビュー数:13

販売価格:1680円
中古価格:103円
定価:1680円
発売:講談社
発売日:
出版日:1998-03-05
種別:# アマゾンの詳細ページを開きます

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潜水服は蝶の夢を見るのユーザレビュー

評価:ユーザ評価は5.0点です 閉じ込め 2007-05-06

54人中 52 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

71歳という年齢としては、極めて元気だった親父が、脳梗塞で突然倒れた。一緒に八ヶ岳に登った、わずか数ヶ月後のことでした。 <br /> <br />「脳幹」の「橋(きょう)」の神経細胞が、脳梗塞により死んだ。生命の危機を脱した親父の状態が、この本の著者(?)と同じ。 <br /> <br />Locked in syndrome。「閉じ込め症候群」だそうです。 <br />知覚と思考は正常なのに、体は全く動きません。 <br /> <br />医師の説明で、理屈では理解していた状況を、この本がリアルに理解させてくれました。 <br /> <br />眼球と瞼しか動かせない人が、この本を書いたプロセスが、心の深い所にズシンと来ます。親父のために、同じ事をしてあげなければ、と思う。

評価:ユーザ評価は5.0点です もし心だけになってしまったら… 2008-03-26

14人中 14 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 「もし人が、すべてを失い、〈心〉だけの存在になったとしたら、世界は、そして人生は、どのように見えるのだろうか」 <br />とは本書の訳者のことばだ。その問いに偶然答えることになったのが本書だ。 <br /> <br /> 映画の中にもそれを象徴する場面がある。ジャンドクがまさに昏睡から目覚めた直後のワンシーンだ。おぼろげな意識からやがて覚めてくるジャンドクだが、医師の質問に答えている「はず」なのに、なぜか通じていない。なかなか自分の置かれている状況が飲み込めず、医師の説明によってしだいに明らかにされていく病状から、ジャンドクは落ち着きを失い次第に呼吸が荒くなる。「誰にも通じない」そんな患者の絶望感、孤立感が伝わってくるようだ。 <br /> <br /> ジャンドクは確かにことばを失ってしまった。しかし、ジャンドクらしい感性や記憶、想像力までは失われなかった。そうした内なる想いを引き出すのに成功したのが瞬きコミュニケーションだ。以下は彼のことばだ。 <br />「楽しみのためには、匂いや味についての、鮮烈な記憶をよみがえらせてみる。それは決して汲み尽くしてしまうことのない、人間の感覚の貯水池だ。残り物をうまく料理するコツがあるように、僕は今、思い出をじっくり煮込むコツに、磨きをかけている」 <br />「生きている限り、呼吸をする必要があるのと同じように、僕は、感動し、愛し、感嘆したい」 <br /> <br /> こうした代替的なコミュニケーションを可能にした言語療法士を、彼は<守護天使>と呼び、こう言っている。 <br />「言語療法は、もっと広く知られるべきものだと思う。舌というものが、ことばの持つあらゆる音を出すために、いかにさまざまな運動を無意識のうちに行っているか、まったく驚かされるばかりだ」 <br /> <br /> 普段私たちは意識していないが、一言を発することさえ奇跡なのだということを、本書によって改めて思い知らされた。一瞬一瞬の奇跡に感謝しつつ、ことばをうまく使えない人を理解したい。 <br /> <br />

評価:ユーザ評価は4.0点です 静かで個人的な内容なのだが、何故かあおられる。やる気になる不思議な本だった。 2008-06-14

6人中 6 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

映画を見逃していたのだが、ある本を読んだら、本のほうも素晴らしいと薦めているので、読んでみた。 <br />大変静かな読み口。 <br />そして内容も非常に濃くて、これがまばたきだけしかできない男性が書いたものとはとても思えない。 <br />そういった書き方への驚きを超えた、内容自体の味わい深さが、この本を残したことの意味を一層際立たせる。 <br />読み終わったら、何故か頑張る気というか、負けないぜという気になった。 <br />静かなのに、あおられる。不思議な本だった。

評価:ユーザ評価は5.0点です 胸が痛くなります 2008-02-16

11人中 10 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

文章は美しく流れ、ウイットに富んでおり、万物への溢れる愛情を感じます。 <br />泣いた、絶望した、という素直な文章が至る所に <br />ありますが、それを書くという事に至るまでに、この方が <br />どれだけの苦しみの中にいたんだろうかと思いを馳せると <br />胸がしめつけられます。 <br />人生の殆どの事をあきらめ、生きる。生きてる意味って・・・? <br />考え方で、人間はここまで強くなれるんだ、と知りました。 <br />あと、愛情って、偉大だなぁ、と。 <br />与えられるということと、与えるということ。どちらも。

評価:ユーザ評価は5.0点です すばらしい生の賛歌 2008-01-24

15人中 13 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

最も人生の中で充実していて、愛しているものに囲まれていて、そして社会的にも <br />成功していた彼はいつもの生活の中で、ある日突然の身体の不幸におそわれる。 <br />次に目覚めたときには自分が「潜水服」の中に閉じ込められていた。 <br /> <br />自分の身体や運命を彼はきっと呪ったことだと思います。 <br />最初はいずれ回復するだろうと信じ、あるときそれは絶対にやってこないことだと <br />気付かされます。 <br /> <br />でも、この本には恨めしさや生きることの絶望は全く出てきません。 <br />彼は、閉じ込められた潜水服の中でも、人生を愛し、家族を愛し、身体が全く <br />動かなくなった今でも大切な思い出や五感で感じていた記憶でいろいろな旅を <br />していきます。 <br />また、病院の中の出来事や家族や友人を愛を込めて表現しています。 <br /> <br />彼が潜水服から抜け出る術は蝶と例えられているその言葉にありました。 <br /> <br />人生を愛すること。 <br />愛している人たちを愛して大切にしていくこと。 <br />どんなことになっても生きる喜びを感じること。 <br />身体が動かないことで、彼はすばらしい精神世界に生きていくことを <br />手にいれました。 <br /> <br />すばらしい。 <br />あらためて生きる喜びについて感じさせてもらえる。そんな感じです。 <br /> <br />