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カスタマーレビュー数:160
セブンアンドワイ ヤフー店 Yahoo!ショッピング(ヤフー ショッピング) 1155円
セブンアンドワイ ヤフー店 Yahoo!ショッピング(ヤフー ショッピング) 620円
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自己に向かう世界
2008-12-21
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みんながみんな、自分の世界(起源)に向かって突っ走っていく話なので。彼らの話を聞いていて、その趣旨が伝わってこないことを毛嫌いするのも少し違う気が。むしろ著者は伝わらない・繋がらない――そういう彼らへの苛立ちを感じてほしかったのではないかと思う。そうしたことを踏まえて一人一人のカタチを見られれば、彼らはみんな非常に魅力的。その“ままならなさ”がすごくかわいくてキレイ。 文章が独特だったり、洗練されてなかったり……でもそんなの作品世界に合致してるのなら、著者の狙いだろうが実力不足だろうが関係ないでしょ。作品には各々に相性のいい文体があるはずなんだし、本作ではあの文体以外はちょっと考えられない。 綺麗な文章に読みなれてしまった人には受け入れがたいのかもしれない。煩雑な文章を読まない人には面倒なのかもしれない。それでも。そういう表面的なことに腹を立てて、作品に持たせてある印象を素直に受け取らないのは(個人的には)もったいないと感じてしまう。 とりあえず上巻だけなので☆を5つ。下巻もあわせれば☆extra。
それほどでもなくて残念
2008-12-07
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同人から商業的に成功した作品ということで期待して読んだのだが、一般小説的に考えてそれほど読み応えのある作品ではなかったように思う。 もちろん力作であり、切って捨てるような暴言は失礼に値するので慎まねばなるまい。 自分なりによかったと思える点をあげるとすれば、 ・鮮花のツンデレ妹萌え要素 ・作品全体に漂うジメジメした感じ ・式の直死の魔眼というギミック ・式の着物にジャンパーという萌え要素(カバーイラスト) ・カットバック的な文体 ・話の核心がなんだかわからない浮遊感 ・学校、都会、マンションといった現代日本という日常で起こる非日常 ・存在の確かさがないという現代的病理への共感 ・巻末の解説 けっして理解できない話でも、わかりにくい話でもないと思います。 当て字に関しては月姫をプレイしていたので特に気にならなかった。(ギャルゲって昔から当て字は多い) 内容に関しては、観念論、実存主義あたりの哲学書を読んだことがないと理解しづらいところもあるでしょう。 一部の人にはこんな世界観を理解している特別なオレっぷりに浸れるという多重構造をしている点も指摘しておなねばなるまい。 人よりマニアックなものを取り入れようとするのはオタクの通過儀礼のようなものだ。 すでに通過した人、その分野に関心がない人から見ればイタい感じに写るかもしれないが、オタクカルチャーに興味を持ち意識的に取り入れようとするならばこの作品は読まねばならないだろう。
つまらないは悪いことだよ。
2008-12-05
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前提として私は言葉遊びや禅問答のごとく長々とした文章が大好きです。 ですがこの本はスッカスカだったので読んでも中身が無かった。 人間の内面描写がどのキャラも紙のように薄っぺらで印象に残りません。 みんなどっかから持ってきてつぎはぎしたお人形さんみたいでした。 魅力も何も感じなかったのでおそらく叙述トリックかなーと思う箇所も 読むのがめんどくさくなって途中ですっ飛ばしたほどです。 読解力が必要と言われても読んだ先に何も無いのでは読んだだけ時間の無駄。 また、こういった文体に必要不可欠であるリズムに欠けているので面白くありません。 難解な文章、言葉遊び、言葉を解釈させる独自性。 それは何でもかんでもくっつけて難しい漢字でごてごてさせればいいとは思わないです。 単にだらだらくっちゃべっているように聞こえて物凄く不快でした。 捨てては拾って言葉を練っていく過程が全てすっ飛ばされているためです。 言葉や語りかけるということに対してあまりに鈍感だと思いました。 意識していないと思いますがベクトルが作者自身にしか向いておらず、 とても閉鎖的な世界だったので読んでいて実に息苦しい話でした。 なので他者である読者に語りかけるものが何も無く 結局この人は何が言いたいのかわからないまま。 読み手として関わろうとする興味が読んでいるうちにどんどん失われていきました。 読解力がないと読めない、難しい話だから頭が良くないとなど言われているようですが 難しい話ではありません。 ただ、とことんつまらない話でした。
月姫、Fateを読んで、気に入った方なら
2008-11-17
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個人的には、月姫やFateの作品を楽しめた方にはオススメです。(筆者が同じなので当たり前の話かもしれませんが・・・) レビューで多く挙げられていた、当て字のような読み方が多く読みづらい、という点は前文の作品を経験してきた人にとってはむしろ馴れ親しんだ表現だと思いました。型月作品を楽しめた方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。(月姫で目にした単語、人物が結構出てきます)型月作品を知らない方、またはつまらなかったという感想を持った方には正直、私はオススメできません。初見でこの作品を買う前に他の方のレビュー(文章表現についてや、"本"としての評価を書いているもの)を参考にしたほうが良いと思われます。
良くも悪くも同人的
2008-09-20
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元々が同人小説なので同人くさいのは当たり前なのですが、同人誌と商業誌の決定的な違いのひとつが『独自語で語られているか、共通語で語られているかの差』であることを考えると、空の境界は強烈に前者でありすぎました。 これは、ある程度年をくっていて活字に耽溺する経験もそれなりにある人間にとっては、 『まだ小説というものを書く経験が浅い人間が1度は通る道の、あの地点か……』 という、イタいものを見た気持ちになってしまう代物なのです。 『根源』と『起源』による世界観を、そして、登場人物たちの作中での存在理由を書こうとする作者の執念に近い根気は感じ取れるのですが、読み手が感じたいのは作者の気配ではありません。 また、造語による言葉遊びは、うまく行けば読み手の感覚を快く刺激して物語世界を味わうための受信機能を開いてくれますが、失敗すると作者の独りよがりに終わります。この作品の独自の造語の多用について厳しい意見が多いのも仕方のないことです。自分はこれについては失笑しましたが、苛つくほどではありませんでした。 個人的には、冒頭だけでも実際に読んでみてから購入を決めたほうがいいと思います。 この作品と自分の相性が合うかどうかを確認して、合うと感じた人は辛口のレビューにも躊躇うことなく買ってください。きっとこの独特の『世界』を楽しむことができるはずです。 しかし、合わないと感じた人は、どんなに興味があっても買わないほうがいいでしょう。 なぜならば、読み終えた直後に色々な意味でがっつりと後悔する羽目になるからです。 実際に後悔した人間が言うのですから、間違いありません。