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カスタマーレビュー数:4
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京極流妖怪観史:正直しんどいけど
2008-02-01
5人中 5 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
創作活動の中心に常に「妖怪」を置いている、京極氏の本格的な妖怪原論というべき書物。江馬努、井上圓了、柳田國男などがそれぞれの学問展開の中で、「妖怪」と現在括られている存在・現象をどのように把握してきたか、それが水木しげるや中岡俊哉、佐藤有文などを通じて現「妖怪」および妖怪学各学派とどう繋がるのか、豊富な文献資料によって跡づける。近代から現代への妖怪関連学芸を鳥瞰する便利な本である。 とはいえ、あの京極流の、あかなめに背中を少しずつ舐められているような文体で、ねちねちと議論するもので。とにかく読んでいてしんどい。小説じゃないんだから、もう少しすっきりとまとまらないものかと思ったりもする。それと、水木しげるという存在のこの分野における重さというのは理解するものの、本書における彼の評価は贔屓の引き倒しに近く、何だか水木教のデマゴギーみたいで頂けない。とはいえーーー 妖怪を取り扱うというより、妖怪を取り扱う人々を取り扱った希有な書物であることは間違いなく、京極氏ならではの力量が示されていることも疑いない。
難しいけど取り込まれます。
2008-01-29
2人中 2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
一言で「妖怪」「化け物」と無数の言葉が現在放置されていますが、矛盾的な言葉から理屈、能書きと一杯掲載されています。中には「旧漢字」などでてこずる事もありますが、読んで損はないと思います。 知らざる私達の中での「妖怪」その元とは!! 難しいが、ところどころ30代の私でも十分に読み取れるところもあり一気に読んでしまう品物です。
京極流妖怪解釈の決定版
2007-12-30
5人中 5 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
世界妖怪協会機関誌『怪』に連載されている京極夏彦氏の『妖怪の理 妖怪の檻』を単行本化したもの。 「妖怪」という言葉自体についての考察から、妖怪の成り立ち・歴史・デザインまで、関連する様々な分野の知識を結集して「妖怪とは何か?」を解く。 特に妖怪の成り立ちについては、私達が考えているよりも水木しげるの功績は大きく、著者がどれ程水木しげるを尊敬しているかということもわかる内容になっている。 500ページを超える分量なので、決して気軽に読める本ではないが、小説や対談ではなく、京極夏彦氏自身の考えをまとめた文章をこれ程充実した形で読めるのは今のところ本書ぐらいではなかろうか。 そういう意味で、京極ファンにとっても、著者自身にとっても、重要な書であることは間違いないと思われる。 本書の内容は間違っても「妖怪図鑑」のような内容ではないので、その点だけはご注意を。 京極流妖怪解釈の決定版。
妖怪研究の連載が単行本化
2007-09-19
11人中 7 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「怪」に連載されていた京極夏彦氏の妖怪研究が単行本になりました。 『姑獲鳥の夏』で衝撃的なデビューを飾って以来、京極堂シリーズでも又市シリーズでも妖怪を題材に使ってきた京極夏彦氏が、妖怪とは何か、どのように生まれ、どのように変化してきたのかを考察した妖怪研究本です。妖怪ファンにとっても、京極ファンにとっても嬉しい一冊。