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機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)詳細情報とランキング

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機動戦士ガンダムUC (10)  虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)

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機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)

福井 晴敏
お勧め度:ユーザ評価は3.5点です カスタマーレビュー数:23

販売価格:672円
中古価格:231円
定価:672円
発売:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2009-08-26
出版日:2009-08-26
種別:# アマゾンの詳細ページを開きます

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機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)のユーザレビュー

評価:ユーザ評価は5.0点です 富野文学への福井氏の"返答" 2009-08-26

64人中 47 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 この最終巻に掲載されている最終回を読んだ後、何年ぶりか記憶がない位久しぶりに、富野由悠季氏の小説「伝説巨神イデオン」全3冊を本棚の奥から引っ張り出してきて読み、劇場版発動篇のDVDを観てみた。 <br /> <br /> このガンダムUCという作品はガンダムマーケットの中で存在する為に、全く言及されず、余り知られてもいないが、作家としての福井晴敏氏に最大の影響を与えたのは、ガンダムよりもむしろイデオンである。 <br /> 福井氏本人も、NHK-BS番組に出演した際「イデオンと出会ったことによって、全ての価値基準の中心軸がイデオンとなってしまい、その後の人生で様々な作品と出会う度に、“この作品はイデオンと比較してどうなのか?”と自問するようになった」と告白している。 <br /> <br /> ガンダムUCの最終回は、はっきりとイデオン、それも原作小説のラストシーンを意識した返答、回答として構成されている。 <br /> <br /> ”ガンダム”という最早救いようがない程にマーケットに染まりきった枠に拘らず、純粋に”人の業を描ききることを主題とした富野文学”という視点で捉えたとき、ファーストガンダムで提起されたテーゼに応えた正当な続編はむしろイデオンである。(オーラバトラー戦記やVガンダム辺りも、それらに含まれるだろう) <br /> <br /> 福井氏は本作で、”可能性という名の神”という表現を使った。 <br /> <br /> この言葉によって、「イデオン発動篇」で完膚なきまでに冨野氏が否定した、”生身の肉体に囚われた人の業の愚かしさ”に救済と可能性を残そうとしたと言える。 <br /> この辺りは予想通り・・・というか他に書きようがない。"イデオン"で一度示された結論に立ち向かうには、表現がどうあれ”愚かしい生身の肉体の業の輪廻にこそ、健やかな人のありようがあるのではないか”と開き直るしかないからだ。 <br /> <br />「・・・なにがショックといって、『ガンダム』の最終回で「僕にはまだ帰れるところがあるんだ」と主人公にいわしめた同じ富野監督が、今度は見知らぬ惑星に転生していくしか和解するすべのなかった人々を描いたということ。もしここで、その新しい星こそが現在の地球であったのかもしれないと考えたとき、そこに描かれた絶望と諦念は限りなく深い・・・」(大田出版「イデオンという伝説」より抜粋) <br /> <br /> 予想通りの結論ではあったが、いつもの福井節で”愚かしくもいとおしい、普通の人々の悪あがき”を、いつも通りに書き切ってくれた福井氏の力量に敬意を表したい。 <br /> <br /> 

評価:ユーザ評価は5.0点です 久しぶりに作られた「ガンダム」 2009-09-07

26人中 18 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

初代ガンダム〜逆襲のシャアを作った頃の富野監督は宗教的とも言える独自の思想を持っており<br />その思想を元にガンダムと言う作品は作られました。<br />だが残念ながら「ガンダム」はあくまで「リアル」を売りにする様になり客もまた「リアル」のみを求める様になってしまった。<br /> 「リアルな作品」とは言わば万人に受け入れられ易い想定範囲内の作品とも言える。<br />それらは重要な要素ではあってもあくまで部品であり全てではない。<br /> 結果として「ガンダム」は新しい作品が作られる度に富野監督が最初に抱いていた独自の思想は薄れていく事となり、<br />ついには富野監督自身も過去の自分の考えを否定してしまった。<br />異なる思想の元に作られた作品はあくまで別作品であり<br />ドキュメント以外の独自の発想いわば芸術性を欠いた作品など、もはや作品ではなく単なるファンサービス又は商売である。<br />私はもう「ガンダム」と呼べる新しい「作品」を目にする事は一生無いと諦めていました。<br />だが福井氏は過去の作品によって出来上がった外枠や「リアル」に囚われることなく、<br />当時の富野監督の思想を元に「ガンダムUC」と言う作品を作ってくれた。<br />「完璧か?」と聞かれればそうとは言えないが、そもそも他人の作ったものに「完璧」を求める事自体ナンセンスであり<br />過去のガンダムも決して完璧という訳ではない。<br />内容も充分楽しめたし、作ってくれた福井氏には心から感謝します。

評価:ユーザ評価は4.0点です 遅まきながら読み終えました。 2010-06-04

0人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

スルーしてましたがついに全巻購入。 <br />休暇を利用して一気に読破してみました。 <br /> <br />感想を一言で表すなら「ハイブリッドミックスガンダム」でしょうか。 <br />ガンダムにおけるお約束的なオマージュを全編にちりばめ、 <br />アニメや小説などで無節操に垂れ流された設定を伏線として再利用。 <br />宇宙世紀に連なる各作品へのランドマークとして、非常に良く練られた内容だと思いました。 <br /> <br />キャラクターは前述のお約束縛りがある分、それほど個性的ではありませんが <br />敢えて既視感を狙った部分もあるのでしょう。 <br />どのキャラにもガンダムらしい泥臭い欠点があります。 <br /> <br />主役であるユニコーンはちょっとモビルスーツでは無かったですが、 <br />そもそも単純な"兵器"として作られた訳ではないので、そういう"デバイス"だと思えば納得の範囲内。 <br />それ以外のメカについては淡々と兵器として描写されています。 <br /> <br />戦闘シーンはちょっと描写がしつこいですが迫力有り。 <br />やはりユニコーン関連はかなりファンタジーですが、それ以外の特に地上戦はかなり面白かったです。 <br /> <br />一部性描写、暴力描写が過激な部分がありますが、戦争物としては仕方ないかもしれません。 <br />女性への虐待がしつこいほど描写されますが、「ダメな男どもと、それを包み込む母性」という <br />ガンダム特有のマザコン思想なので、女性蔑視が目的ではなかったと思います。 <br />全編を通して大人の恋愛エピソードが皆無(片思いばかり)なので、余計に目立ってしまったのかもしれません。 <br /> <br />いかにも狙いました、という態は隠せませんが、それはそれとして <br />宇宙世紀派なら一読して損は無いのではないでしょうか。 <br />

評価:ユーザ評価は5.0点です 人間賛歌♪ 2010-05-04

0人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

単純に、「読んでよかった〜♪」と思えました。 <br />ガンダムを全く知らないと読みづらかったり、登場人物の過去が語られるたびに不快な気分にもなったりと、「?」な部分がないわけではないでしょう。 <br /> <br />「それでも!」これは真正面からの人間賛歌の物語であると確信します。 <br /> <br />三十路を越えてなお(いや、この年だからこそ、か?)、ガンダムに心が動かされたことを素直に喜びたいと思います。 <br />「久しぶりにガンプラ作りたいなっ」なんて、大人たちの思うつぼです。^_^; <br />

評価:ユーザ評価は5.0点です 虹に辿りつくことは 2009-10-06

10人中 6 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

可能性の獣、ユニコーン。ガンダムの主人公達は少年、そして少女。可能性を秘めた世代を比喩してのことと思う。この先、連邦は続くのだろうしシャアは本人の預かり知らぬところでシャア・コンテュニー・オペレーション <br />の果てにガイア・ギアで戦うリーダーとして祭り上げられていくことになる。ハサウェイ・ノアの不幸もこの次の時代で語られる物語だ。 <br /> <br />かわいそうなマリーダも、入れ物だけのフル・フロンタルも邪な人間たちの企みが生んだ犠牲者なのかも知れない。今回のUCガンダムの少年と少女も宇宙世紀元年に始まる、「それ」を望む者と「それ」を拒んだ者たちの争い <br />から始まっている。連綿と歴史の彼方から続く争いと僅かな調和の時代。 <br /> <br />最終巻のタイトルが「虹の彼方に」であるのは、中々辛辣だと思う。 <br />なぜなら虹に辿りつくことは無いからだ。 <br /> <br />だけど、ガンダムという物語の根底には、その虹の果てを目指したいと願う気持ちがある。彼らの父母の、そして祖父母の時代もそうだったろう。可能性の獣、ユニコーン。10年先、20年先の読者も結婚し親となる。みなさんの <br />子供たちも可能性の獣なのだ。 <br /> <br />想いは四散していく。かつてのシャア・アズナブルの最期など誰も見てはいないのだ。それらしく語ってみせるフル・フロンタルのように真実は歪められてしまうことが多い。30年後の現在、かつて「機動戦士ガンダム」という物語は「こうであった」とその本質を高らかに書き上げた作品。 <br /> <br />それが、「機動戦士ガンダムUC」の仕事であったと思う。