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ユージニア (角川文庫)

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ユージニア (角川文庫)

恩田 陸
お勧め度:ユーザ評価は3.5点です カスタマーレビュー数:9

販売価格:660円
中古価格:150円
定価:660円
発売:角川グループパブリッシング
出版日:2008-08-25
種別:文庫 アマゾンの詳細ページを開きます

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ユージニア (角川文庫)のユーザレビュー

評価:ユーザ評価は5.0点です 私のユージニア 2008-12-20

1人中 1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

とにかくこんなミステリーは初めてでした。 「真実は決してひとつではない。なんでも白黒ハッキリさせたがる人がいるけれど、真実はむしろその中間、グレーゾーンにあるのだ。」 といったことを、本書のキーパーソンである二人の女性が語ってくれます。 これは犯人が一人ではない、一人だと思い込んではいけない、ということを示唆しているのでしょうが、この本事態そのものが正にグレーゾーンに存在していると言えます。 それゆえ読んだあとも読者はなんとも言えない、もやもやしたものを抱えなければならないのですが・・・(笑) しかしそれゆえに、読んだ後もこの「ユージニア」に悩まされ、考えさせられました。 まるで、大量毒殺事件の後に思いを囚われ、死んでいった本書の登場人物のように。 とはいっても、犯人とそのトリックは明らかにしてくれます。 ミステリーとしての本質は守られているのでご安心を。 読み終わった後も尾を引くミステリー、旅行など時間があるときに読むのをオススメしますよ。

評価:ユーザ評価は1.0点です 意味が。。。 2008-12-19

2人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

我慢して最後まで読みましたが。。。ほんとうにわけがわからなかった。。。会話も読みづらくて、最後は肩透かしをくらったような。。。

評価:ユーザ評価は4.0点です 2回読んだ 2008-10-25

4人中 2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

1回目の読みでは、何が何だか分からないままに終わっていた。 読み返してみて、自分が誤解していた部分が理解できた。 でも、過去の話を振り返ることの繰り返しからは、真相は見えてこない。 美しかった過去が現実に打ちのめされている感じだ。 二重写しされた過去と、故意に歪曲されている過去が繰り広げるだましあいのせめぎ合いなのだろう。

評価:ユーザ評価は4.0点です この書き分け方がすごい 2008-10-13

6人中 3 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

本の内容はほかの方のレビューや内容紹介で十分だと思うので割愛。 この作品のすごいところは、書き分けだと思います。 章ごとに主人公(語り手)が変わります。 だから、あまり本を読まない人はわけがわからずこんがらがるかも。 と、ある大量殺人事件を軸に、その事件へかかわった人間たちがインタビューされているというような形式もあれば、彼ら彼女らが、ただ語っているという章もあるので、深く読まれることをオススメします。 なんていうか、本当に書き分けがすごいなあと思います。 1冊の本に、こんなにもたくさんの人の視点から1つの事件について書く(しかも著書は1人)なんて、頭の中でこんがらないのかなあと思うくらい。 旅のお供にと、文庫を購入してしまった私は魅せられたのかもしれません。

評価:ユーザ評価は4.0点です それぞれの「真実」のあわいに立ち上がる「虚構の迷宮」 2008-09-24

6人中 5 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

芥川龍之介「藪の中」を彷彿とさせるオープンエンドなリドルストーリー。 とはいっても、作中において大量毒殺事件は実際に起き、 実行犯は特定される、という事実自体はブレません。 真犯人が誰であるかだけが、最後まで明かされないのですが、丹念に読み込めば、 おそらく、この人ではないか、という当たりはつけることができます。 ただ、本作の読みどころは、おそらく、そうしたフーダニット興味にあるのではなく、 後年になって、関係者それぞれの視点から語られた事件の「真実」が集められることで 形作られていく、虚構の迷宮とでも呼ぶべきものの佇まい自体を味わうことにあると思います。 一人の人間が把握できる事実などは、ごく限られて いますし、時が経つにつれ、したいに忘却していきます。 そして、後になって、いざそのことを語ろうとする際、改変・改竄された 「真実」には、色濃く自己の願望が反映されたものになっているのです。 よって、ミステリでよく見られる超人的な犯人による巧緻な《操り》なども現象に 整然とした意味と構図を求めてしまう現代人の願望に過ぎず、現実はそんなに 単純でも透明でもありません。 「真実」が人の数だけあるというなら、たとえ自分の理解が及ばなくても、 相手を思いやり、寛容の精神を持って接していくべきなのに、異端者を排除し、 わかりやすく、自分にとって心地よい「解決」に飛びついてしまう――。 本作は、そんな人間の哀しい業を描いているといえます。

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