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暗い森―神戸連続児童殺傷事件 (朝日文庫)の アマゾン(amazon)の関連カテゴリでのランキング情報です。 また、あわせてレビュー、他の通販ショップでの価格情報を表示します。
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事件の概要
2007-11-24
3人中 3 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
以下に私の雑感を記します。1、少年は女子中学生をつけまわした同じ日に、二人の幼女をハンマーで殴打している。この日、中学の教師は少年の犯行だと、たぶん気が付いていたはずだ。だからアルバムを刑事に見せなかったのではないか。2、虐待というほどではないが、母親の体罰は異常なレヴェルのものだった。3、異常な性的欲求と独我論的傾向とは相関関係がある。4、大切なのは他者への共感能力だ。この種の犯罪に共通するのは犯人の共感能力の欠如。共感力を失わせるものは、トラウマからくる憎悪、不公平感、不条理感。トラウマを作るものは親の愛の欠如。差別体験。いろいろな虐待。とくに性的虐待。5、共感能力をダウンさせるものは、権威(者)への盲従(アイヒマン実験)。スローガン。宗教・イデオロギー的狂信。組織防衛。6、殺人欲求は何処から来るのか。いくら心理を分析してもこうした人間の根底にあるものには届かない。7、少年の行動は一見ユニークなものに見えるが、そうではない。この種の犯行には地域差や時代を超えたあるパターン、共通性がある。だから犯人の特殊事情(例;日本の教育事情など)にこの事件を還元してしまうと、事件の本質を捉え損なう。
事件の基本的概要
2007-03-16
5人中 5 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
事件当時、警察官で少年事件を担当していたので、物凄く好奇心が沸きました。 ですが、その頃は当事者の著書しか出版されず、 少年Aの両親の手記である「少年Aこの子を産んで」を読みました。 そして忘れかけていた頃、この本を知り読みました。 内容は分かりやすく事件に至るまでの過程に関して追っていますので、 概要を知りたい方には、とても読みやすく参考になると思います。 更に上記の手記とは違い、事実を基に第三者の目線で書かれていますので 両親が「何故そうなったのか見当も付かない」と言っているものの 少年は幾つものサインを出していた事も分かります。 それだけに残念に思うのです。 「俺は真っ直ぐな道を見失い、暗い森に迷い込んでいた」 これだけ自分の状態を認識していたのですから。 上記の手記と併せて読んでみると子供がいる方はもちろん、 人と接する仕事をしている人に示唆するところ大だと思います。
「空想のなかでつくりだした存在」について
2007-02-24
11人中 8 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私個人は現地の事情についても少年法について知識も関心もないが、精神的な観点から見ると少年が小6の時から「唯一信頼できる存在」(少年)としていた「空想のなかでつくりだした存在」(記者)としてスケッチが再現されている「バモイドオキ神」の抽象画、更に『我が闘争』や『神曲』を読みダリの『燃えるキリン』を鑑賞する中で書いた詩「懲役13年」(本書所収、「暗い森」は神曲の一節)、是らを見る限り少年は私と同様意識に直接作用する人格的存在に侵されていたのだと思った。記者達が「空想」とか「つくりだした」と繰り返し書く事しかしない存在は、少年の頭の中だけでなく別次元に実在する、少年にとっては神、犯罪という結果からすれば悪魔としか言いようのないもので、意識に直接作用する以上普通の自然的外的現実より第一のものであると理解せざるを得ず、少年自身「唯一信頼できる存在」としているのは私にはよく理解できることだった。もし声を掛けてあげられれば、唯一それについてである。もっと言うと、「信頼できる」というのはおかしい、意識に直接作用する以上第一の、直接的なものでしかないという不可避性の事実認識が必要だったのだという事。本当に神と呼ぶに値する存在に導かれるのなら別だが、霊にせよ神と呼ぶにせよ誤解を恐れずに言うとそんなものの言いなりに情緒形成期になるとまず必ず間違う、という言い方をしたい。私は「バモイドオキ神」が「空想」ではなく実在し、それが故にもそれは危険な存在だ、まずもってそれが何であるか何者であるかを疑うべき、問い続けるべきだった、と。 想像力の増幅を促すメディアと共犯しながら将来この問題はもっと深刻な形で再発するだろう。私自身懐疑することは出来てもこの問題に対する自身の解明に十分な進展があるわけでもなく、少年とは犯罪を犯していないというだけで社会的に区別されているというだけだと言わざるを得ない
事件の概要をザッと知るのには良書
2005-10-25
14人中 12 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
個人的な感情や意見を交えず、極力客観的に事件を描こうという意図が強く表れている。事件に関して被害者、加害者、警察などの報道や証言、資料をもとにまとめられている。また、事件を契機に巻き起こった少年法改正の議論についても軽くふれられている。 とはいえ新聞報道的に「客観的にまとめている」だけで終わっている、のも事実。そもそも本書は「それ以上」を意図してないだろうから、「それ以上」を期待するならほかの本を読むしかない。 この事件に関しては被害者の親、加害者の親がそれぞれ著書を出しており、その他の関係する書籍も多いのでこの本とともに読むといいのではないかと思う。
事件を知るための本
2004-09-04
10人中 6 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
あらゆる観点から客観的に事件を追っているところがいい。とくに前半、動物虐待から通り魔事件へ、そして少年の妄想や願望がどのようにあの忌まわしい淳君殺害にいたったか丁寧に分析しているところがよかった。