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犬身

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犬身

松浦 理英子
お勧め度:ユーザ評価は4.0点です カスタマーレビュー数:13

販売価格:2100円
中古価格:1048円
定価:2100円
発売:朝日新聞社
出版日:2007-10-05
種別:単行本 アマゾンの詳細ページを開きます

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犬身のユーザレビュー

評価:ユーザ評価は2.0点です すみません。面白くない 2008-09-27

4人中 1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 『八犬伝』から人物名などをとりながら書かれたファンタジー小説。女が女を好きになってその女の犬になるというおはなし。しかし文章はしまりがなく、リアリズム小説の体裁で書かれているから、ひたすら現実感も、ファンタジー感もなく、だらだらと続くだけで、面白くない。まあ松浦理英子といえばかつてはインテリたちのアイドルだったわけだが、面白くないものはしょうがないですね。

評価:ユーザ評価は5.0点です 犬の気持ち 2008-08-22

1人中 1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

人間が犬に変身?なんて無理ムリな設定を一気に読ませてくれる作者に脱帽です。 犬の小説、楽曲などなど、いぬずくしなところもほほえましい。 猫派のわたしですが、堪能しました。

評価:ユーザ評価は5.0点です 丁寧な描写で犬好き必読 2008-06-28

2人中 1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

「お互いが好き」が全てである純粋な関係を描くために、男×女でもなく、女×女でもなく、このようなファンタジックな設定を作者はとったのかな、と思いました。犬になった主人公のしぐさ、動きの描写がとても丁寧で可愛らしい。彼(彼女?)の中には、本当に飼主を思う気持ちしかないのです。  飼主の梓を取り巻く病理自体は、極めて現代的で、他の小説でもありえるのだけれども、ここにメフィスト的な超現実を重ねて、読ませるのが作者の飛びぬけた力量ですね。  私は梓のような女性は余り感情移入できませんでしたが、ラストシーンはとても美しく、良かったな、と思いました。謎の狼人間(?)朱尾の心の動きも非常に細やかに描写されているのですが、謎は謎のままで、でもそれでいいような気もしました。  

評価:ユーザ評価は4.0点です 「あれかこれか」からゼロへ 2008-06-23

2人中 2 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

一気に読めてしまう通俗性を兼ね備えつつ、松浦さんが考えていることはものすごいのだというのは「親指P」以来の読者でありながら「裏ヴァージョン」で始めて感じたことでした。この小説はその極限にきているようです。 御大・蓮実重彦さんのように、そこに三角関係の構図を壊そうとする「構造」を読み解き、さらに「構造」におさまらない「細部」として、自転車や狼との交流の描写を言祝ぐこともできましょうが(「小説トリッパー」2007年冬号だったかな)、気になるのはより一般的にジェンダーのことでした。 性器ではない性を求めた「親指P」、愛ではない心の交流を求めた「裏ヴァージョン」。本作では、性ではない魂のふれあいを求めているようです。つまり「あれじゃない、これでもない、それでは・・・」と迷い続けるのが今までの作風だったとすれば、「あれでもなく、これでもない、端的に何でもない」=ゼロの地点にたどりついた? 男と女ではなく、女と女でもなく、人間と犬。セックスではなく、愛撫でもなく、性ではない愛情。ジェンダーなし、差別なし、関係なし。 松浦さんはその後の対談(対星野智幸、対川上未映子)で「個人と個人の違いがあることが苦しい」といっています。関係のないところで生まれる情愛やふれあいが、現象学的な主客未分の同根思想とどう関係するのか、気になるところです。

評価:ユーザ評価は4.0点です 生々しさのあるファンタジー 2008-04-12

4人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

著者の作品は「親指P〜」以来。 どちらにも性的な生々しさとファンタジーが共通しているが、 この作品では生々しさの方が強く感じられたのが少し残念。 犬好きな人間が犬好きな人の犬になる、というファンタジーが軸だが、 周りの人間たちの愛憎劇(家庭崩壊、失踪、近親姦)が濃すぎて ファンタジーの楽しみやそこにある喜びが薄まってしまった。 もっともっと犬の身になった人間(半人半犬)のファンタジーを 膨らませてほしかった。 主人公と同じく、犬を羨ましく思う私の願望のせいかもしれないけれど…。 ラストがせめてもの救いか。

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