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余は如何にして基督信徒となりし乎 (岩波文庫 青 119-2)詳細情報とランキング

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余は如何にして基督信徒となりし乎 (岩波文庫 青 119-2)

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余は如何にして基督信徒となりし乎 (岩波文庫 青 119-2)

鈴木 俊郎
お勧め度:ユーザ評価は4.0点です カスタマーレビュー数:6

販売価格:693円
中古価格:238円
定価:693円
発売:岩波書店
出版日:1958-01
種別:文庫 アマゾンの詳細ページを開きます

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余は如何にして基督信徒となりし乎 (岩波文庫 青 119-2)のユーザレビュー

評価:ユーザ評価は1.0点です 余は如何にして不敬となりしか 2008-12-19

0人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

本書は著者・内村の改宗とその後の葛藤、キリスト教理解の深化を自伝的に綴ったものだが、正直、完成度の低さに驚く。まず、逐語的日本語訳が目につく。文章のバランスは悪く語順もまどろっこしいし、「この箇所、原文ではwillだろうな」、「ここはmustだな」と見当のついてしまう不自然な未来形や推量が多々あり、なんだかいたたまれない気分になる。内容面では、無反省から来ると思われる単純化・戯画化が目立ち、内村という人のイメージが全く掴めない。余りに乱暴な論法も鼻につく。例えば、内村は、出稼ぎ中国人労働者を冷遇するアメリカを非難する。これは結構なのだが、ここで日本のお雇外国人が引き合いに出され、その待遇の差を強調し、遂には"恩を仇で返す白人"という結論に至るのである。低賃金肉体労働者と技術協力者を比べてどうするのだ、と困ってしまった。こんな主張もある。内村が渡米で発見したものは人種差別や拝金主義、飲酒などのキリスト教にあるまじき影の側面だったが、それでも尚、彼の信仰は失われない。曰く、光が強ければ、それの投ずる影も一層濃い、と。これは比喩の悪用であり、キリスト教徒間のみで通じる論立てであろう。愛国心(日本への)とキリスト教への熱烈な信仰というのが、内村の基本理念の二本柱のようである。こういう帰属意識に没頭するあまり、つい不敬な事もしてしまうというのは、本書を読んでみると分かる気がする。

評価:ユーザ評価は4.0点です 古めかしい翻訳だが、内容が実に面白い。英語版が欲しい! 2008-02-21

0人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

札幌農学校で外国支援を受けぬ日本人教会設立に奔走する著者の努力に敬服した。私自身地元の教会の草創期に関わった者として、多くの共通点を見出し、いやが上にも共感を深めた。もったいないから未だ読了していませんガネ。

評価:ユーザ評価は5.0点です アメリカに留学する人に是非とも薦めたい本 2007-06-17

8人中 7 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

表題の通り、キリスト教徒としての著者の内面の軌跡をつづった本だが、キリスト教信仰に留まらず、広く訴える内容をもった本である。特に比重が大きいのは、アメリカ体験と「日本人」としての自我の探求というテーマだろう。 札幌農学校でキリスト教に触れた内村は、無垢で非現実的な「キリスト教国」のイメージを抱いて海を渡る。しかし彼は、金銭が支配するアメリカ社会に幻滅し、「日本人」としての自分を見出して日本に回帰する。内村はアメリカのキリスト教徒の偽善や、「異教国」に対するいわれなき優越感を、真のキリスト教に反するものとして激越な調子で批判し、イエスと日本という「二つのJ」のみに仕えることを誓い、無教会派キリスト教の立場に到達する。内村のアメリカ批判は、当たっているが激越であり、その反動か、彼の描く日本は、現実離れして牧歌的である。 内村の心の葛藤は、容易に海を渡れる今日から見れば、必要以上に肩肘を張った大袈裟なものにも見えるだろう。しかし、留学にかける彼の志の高さや、キリスト教と日本人としての自我を調和させようとする真摯な努力には、やはり我々の胸を打つものがある。私も留学時代に本書を愛読した一人だが、アメリカで困窮した内村が、クリスマスに、恩師に学資を無心に出掛けたものの、金のために自分の独立心を売ることは出来ぬ、と諦め、一人とぼとぼガラ空きの学生寮へ帰る箇所など、涙なしには読めなかった。 内村の文体も、翻訳では間接的にしか分からないが(原文は英語)、聖書や英語の詩歌を自らの血肉としている点で特筆に価する。内村は、日本を離れる船の上から水平線に沈み行く富士を目にし、遠ざかりゆく母国の象徴に賛歌を捧げるのだが、富士について書かれた文章で、かくも高揚し、霊感に満ちたものが他にあるだろうか。 初めて読む人は、日記形式の文章が多いのに戸惑うだろうが、アメリカに留学するなら是非読んで欲しい名作である。

評価:ユーザ評価は3.0点です 現世的効能もまた 2007-05-30

2人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

 自身の日記をもとにした、回心の告白。  渡米後、神学書をひもといて信仰を深めていくその内容については、本書に詳細が語られているわけではない。日本での学生生活とその時期の回心については、当時の雰囲気を伝えていて興味深い。神学的な意味で中身のある文章ではなく、回心の過程もキリスト教徒以外には無意味に思える。  異教徒としての日本人が本書から得るのは、その時代の暮らしぶりと、著者の心情だろう。読みやすく、当時の情熱が伝わってくる意味で、古典として長く読まれるにふさわしい。

評価:ユーザ評価は5.0点です ズバリ、和風キルケゴール。「信」へ至る魂の軌跡。 2004-11-08

24人中 20 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

キリスト教に出会い、信仰と思索を深めていった過程を綴った若き頃の自分自身の日記。それについて、後日注釈しつつ振り返る、という凝った体裁をとっている。自伝的要素は濃厚にせよ、どこかしらフィクションの香りすら漂ってくる。勿論、いい意味でだが。キリスト教に初めてふれて、信仰に目覚めるまでの冒頭がまず笑わせる。学校で半ばいやいやながら契約書に書名させられてサークルに入会。ところが、一神教であることを知るや否や、八百万の神へ祈る手間が省けると喚起!強迫神経症ぎみだったのか?。経済を「金銭至上主義」と揶揄する反面、金策の都合に大袈裟な表現で一喜一憂する様は、何とも若者らしく薄っぺらで可愛らしくさえ思える。そんな鑑三が次第に教会の党派性に疑問をもち所属協会から独立、家族をも入信させる。ついには、本場ニューイングランドへ渡航。幻滅の中でも神への信仰を深めつつ、教義としての神学の限界を喝破し、ついに帰国を…。何とも凄まじい「信」の軌跡だ。鑑三はどの教派・教義にも組みせず、独自に自分の一日本人としての心性を見つめつつ、神に向き合うことに信仰の本義をみる。キルケゴールの「単独者」が浮かぶ。「最大の光にともなう最大の暗黒」と、キリスト教的思考の「悪」的要素を探り当てる嗅覚も鋭い。まあ、正直、身内にいたらめっちゃ迷惑なタイプやけど。

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