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ワーキング・プア―アメリカの下層社会

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ワーキング・プア―アメリカの下層社会

David K. Shipler
お勧め度:ユーザ評価は4.5点です カスタマーレビュー数:10

販売価格:2940円
中古価格:890円
定価:2940円
発売:岩波書店
出版日:2007-02
種別:単行本 アマゾンの詳細ページを開きます

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ワーキング・プア―アメリカの下層社会のユーザレビュー

評価:ユーザ評価は3.0点です いっき読み出来ない・・・ 2008-03-03

0人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

他のカスタマーの皆様のご指摘どうり、二段組になっているのは非常に読みづらいです。内容的には、とにかく底辺の誰も見向きもしないカテゴリーの人々の抜け出ることの困難な日常を淡々と書き続けている。でも、当の本人たちの「で、どうしたいか?」とか、「今の自分の置かれている状況について社会の果たすべき責任を、どう思うか?」という感想が、いまいち伝わってこない感じがする。文中、*印が各所にあり、巻末に出典やらの記載があるが、英文がズララーと並んでるだけにしか見えないので、いちいち見ない。同時期に堤未果著・「ルポ貧困大国アメリカ」を読んだが、こちらは段落の取り方や内容が明確で非常にわかりやすかった。出典もそのつど『』書きで記されているので一目瞭然。でも本書の一番読みづらい原因はまさしく超マズい翻訳にあり。読み始めから(なんでこんなに前に進まんのやろうか?私がアホやねやろうか?…と)もやもやしてたが、ある時は取ってつけた同時通訳のような前から順番に訳してる文。またある時は入試問題の長文読解のような味もしゃしゃりも無い文。(原文は知りませんけどね)そう、日本語がおかしいんです。「〜もしばしば…でなければ〜もまた…」話し言葉でこんな言い方するわけないやん。間違ってはいないけど、あまりにも直訳すぎてしんどい。途中で「ええーぃ!!」と腹も立つことしばしば。読みながら「翻訳は戸田奈津子さんに頼んでよ〜」と心の中でブツブツ独り言を言うから余計に進まん!内容はいいのに残念です。ソフトスキルの欠如とかにスポットをあてて掘り下げた箇所や、私たちが映画なんかで観てる「フツーに働いているような」職場や職種が貧困ラインにあるという非常に考えさせられる深い内容だ。が、このお値段、私は「ルポ…」の方を強くお薦めいたします。

評価:ユーザ評価は5.0点です アメリカの実力 2008-02-24

0人中 0 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

ワーキング・プアという言葉やその生活を世の中に紹介したオリジナルと思う。これを底本としていくつもの本が出され、それも意義深いことと思う。ある本が出され、それがきっかけとなって研究や調査が行われ次の本がまったく別の著者によって著されるというのは、論文のインパクトファクターに似た要素があると思う。 ピューリッツァー賞を受賞している著者による調査は質・量とも膨大で論には説得力がある。当然ながらこの本のテーマはワーキングプアなので、圧倒的な説得力で描き出されるのは、どうしようもない閉塞感とやりきれなさ。あっさりと世代を超えてしまう貧困。どうあがいても越えられない格差の壁。スタートラインに付くことがそもそもできない社会層。そしてその社会層が広がっていること。 最後のほうの章では多少救いがあるケースが紹介されるが、それにしても幸せな生活とは見受けられない。読んだあと体調が悪くなった。 アメリカのワーキングプアは根が深く、解決策など想像ですら思いつかない。 学校を出たら仕事がないよ、という『高学歴ワーキングプア』は恵まれた層の愚痴に聞こえてしまう。 ただ、ここで言われるプアの時給(800〜1,000円程度)は思ったほど低くない。為替の問題も物価もあるので一概には言えないが、少し違和感が残った。 このような本を著せる力のある作家がいて、ベストセラーになるだけ買い支える読者のいるアメリカは、力のある社会だと思う。

評価:ユーザ評価は5.0点です 解決できる問題なのか 2008-01-06

1人中 1 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

日本でも語られているワーキングプア。そのアメリカでの現状を 取材を通してルポした著書です。 2段組でかなりの分量があります。扱っている取材源も多様で 取材にかけた手間が感じられます。読むにはかなりの労力が いると思います。 その分、リアルにワーキングプアの現状がわかります。 また、なんともいえない、言葉に詰まる状況が次々と出てきます。 共通するのは、あきらめや絶望といったものから生じる ソフトスキルの欠如。心の問題です。 日本も同じような状況に陥りつつあるのではないかと 危惧します。 この問題の解決には、一面的な解決策では難しいことが 改めて実感できます。

評価:ユーザ評価は5.0点です 良書ゆえにいろいろな疑問が喚起されます 2007-10-05

4人中 3 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

たいへん興味深い内容の労作であるとは思うが、敢えて述べると、いくつか気になる点がある。まず、本書における「貧困層」はいくつかの類型に分けて考える必要があるのではないかということ。特に、「アメリカ人」である都市貧困層と、母国の貧困から逃れるためにアメリカに不法入国してきた外国人労働者達、については区別する必要があるのではないだろうか。そして、合法・不法の大量の外国人労働者の流入は、アメリカの貧困層の労働条件に何らの影響を及ぼさないのか。人口の10パーセントを超える貧困層を抱えながら、アメリカは、いったいいつまで移民受入れを続けるのか。そして、新たにアメリカ国民となる移民たちのどれくらいの割合が、上昇移動できるのか。他方で、本書では、貧困層対象の様々な福祉政策・プログラムの提案が行われるが、移民の受入れが貧困層増大の要因になっていると仮定すれば、政策によって一人が救われても、また新たに救済を必要とする人々が出現するというエンドレスな状況、またそれが呼び水になって、さらなる移民を呼び込むのでは、というある種の「永久」循環システムが予想されてしまう。だとすれば、果たしてアメリカの貧困問題に、解決の糸口はあるのだろうか。貧困層の選挙への関心を高めることが、どれだけ有効なのだろうか。貧困層の投票率がアップしたとして、福祉政策の財源となるであろう増税を中間層は認めるだろうか。帯の文句ではないが、まさに日本が「他人事とは思えない」これらの点については、残念ながらほとんど触れられていない。しかし、こんなアメリカの一面があったのか、と深く考えさせられる良書であることには間違いはない。

評価:ユーザ評価は4.0点です 読み応えがあり、参考本としてもお勧め。 2007-08-08

34人中 12 人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

私はアメリカ在住7年目ですが、この"working Poor’の問題をたびたび目にしてきました。この本でも指摘しているように、高等教育を受けなかった、受けられなかった、もしくは放棄してしまった人々がこの“罠”に嵌ってしまうようです。 私も移民なのでわかりますが、実際に門を開くかどうかは、言葉のレベルにかかっているのではなくその人の受けた教育レベルや、いかに人と一緒にうまくやれるかという人間関係能力にかかっているといってもいいでしょう。もちろん、アメリカは、個性の国でもあるので、ただ単に人に随従するのではなく、自分の意見を持ち、それをうまく伝えつつも、それで関係を悪くすることもないという関係能力が発揮しなくてはいけないのが、多少日本と違うかもしれませんが。 私はたまたま運が良く、いい仕事に恵まれ、結婚相手もしっかりしている人で、かわいい子供にも恵まれました。 私の場合は、収入にもまあまあ恵まれているほうで、私一人でも800万以上稼ぎ、主人はもっと稼ぎます。(難をいえば、税金が高すぎることでしょうか (涙)) 会社での人間関係もうまくいっていて、子供が病気になったりすると、電話一本で、家から働くことも許されています。(つまり信頼関係があるということです) 私が移民の立場にもかかわらず成功し(これを成功と呼ぶのであれば)、そしてこの本の人々(移民もアメリカ人も含めて)が、成功しなかったのにははっきりしたわけがあるのです。 それは、やはり教育なのです。それは勉強の教育も含みますが、大人としても、社会人教育も含まれます。 渡米前の私は、外資系のコーポレションで働いていました。またネットワーク交換センター(携帯電話の)で技術師派遣として働いたこともあります。 技術的なトレーニングも大事でしたが、就業経験で培った、責任感、チームワーク、報告の大事さ、そういうものは、良い研修と、良い仕事関係の実訓練、教育によってしか授かることはできないのです。 また、高等教育も大事なことです。大学の教育は名ばかりというイメージが強いかもしれませんが、やはり、その受験勉強とプラス4年の学生生活が及ぼす影響は小さくないのです。 私は、バイリンガルでもなんでもなかったので、言葉はすぐに壁として立ちふさがりましたが、仕事を飲み込んだりシステムを理解するのは早かったのです。 アメリカでコンピューターのトレーニングスクールに行ったときも感じましたが、アメリカ人は、理解力に乏しくまた、コンピューター技師としては致命的に、数学に弱い人が多かったのでした。 数学はそれほどど、仕事に影響する問題ではないのですが、数学というのは結局は論理証明であり、数学に弱い人は、論理を組み立てることができないこと示していたのでした。学校で会った人々はほとんどが人のいい、アメリカ人でしたが、理解力、柔軟な発想をする能力はあまり高くなかったのです。そして、彼らと私の違いは、教育を受けた国が違うということもありますが、私は大卒で、ほとんどの人々は高卒かそれ以下だったのでした。 また、毎日同じ時間に会社に現れる、会社で挨拶をする、感情を荒立てないという、基本的なことができない人も多く、日本でいろいろな意味で教育、研修されてきた私が、外国人、女性、言葉の壁というハンデを抱えていながらも、頭角を現し、会社で大事にされるようになったのは、不思議でもないことだったのです。 もちろん運もありますが。 ここで私が言いたいのは、結果的には、日本の教育制度、また社会的なプレッシャー(英語で言うと、Social expactation というところでしょうか)、が我々に大事は研修を施しているのだということです。 大変評判の悪かった"ゆとり教育”前の教育制度ですが、実際は、それが我々日本人を"教育を受けるもの”として、また“集団生活をするもの”としてうまい具合に型付けるてくれたんだと思います。もちろんなかには、この枠にはまれなく苦しい思いをするものがいるとは思います。でも数にすると、利益を受ける人のほうが大多数だったのではないでしょか? 日本の教育問題をそういう方向からも見直すべきでは?

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